研究課題
基盤研究(B)
動脈管は胎生期に主肺動脈と下行大動脈を結ぶバイパス血管であり、通常生後直ちに閉鎖にむかう。動脈管は胎生期には必須の構造物であるが、生後に開存し続ける場合、問題となる。血管収縮による機能的閉鎖に加えて、解剖学的閉鎖が恒久的な閉鎖には必須である。本研究ではプロスタグランジンE2とその受容体EP4刺激を介する動脈管特異的な下流シグナルを同定し、それが血管リモデリングを誘導して、解剖学的閉鎖を促進することを見出した。さらにプロスタグランジンE2とその受容体EP4刺激以外に、T型カルシウムチャネルからのカルシウム流入や成長ホルモンなど、新たな動脈管の解剖学的閉鎖に関わる因子を見出した。内膜肥厚形成を含め、解剖学的閉鎖の分子機序を明らかにすることによって、従来の血管拡張収縮制御機序に基づく治療法とは異なる、新たな治療法の開発が期待される。
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