研究課題
基盤研究(B)
近年、精神神経疾患(統合失調症、気分障害、神経変性疾患など)の病態の鍵分子として脳由来神経栄養因子(BDNF)をはじめとする神経栄養因子が注目されている。本研究では、ニューロトロフィン共通の受容体p75NTRに注目し、精神神経疾患における役割を解明することを目的にする。具体的には、1)p75NTR遺伝子を前脳特異的に過剰発現する遺伝子改変マウスを作成し、その行動解析、分子病態の解析を行い、この分子の中枢神経系における機能解析と精神神経疾患における役割について明らかにすることを主な目的とする。2)この動物やその他のうつ病モデル動物を用いて、p75NTRの拮抗薬が精神疾患治療薬として有用である可能性について検証する。3) 申請者らの先行研究によってうつ病と関連がみられたp75NTRタンパクのアミノ酸置換(Ser205Leu)がタンパクにいかなる機能変化を与えるかについて、細胞生物学的に明らかにする。
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