研究課題/領域番号 |
20390325
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中川 恵一 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80188896)
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研究分担者 |
寺原 敦朗 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (80237007)
山下 英臣 東京大学, 医学部・附属病院, 助教 (70447407)
白石 憲史郎 東京大学, 医学部・附属病院, 助教 (40447404)
増谷 佳孝 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (20345193)
井垣 浩 帝京大学, 医学部・附属病院, 准教授 (90361344)
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キーワード | 放射線治療 / 原体照射 / 打抜照射 / 線量率 / 強度変調原体照射法 / コーンビームCT / 同時CT撮影 |
研究概要 |
原体照射法に、打抜照射の発想と線量率変調を取り入れた「強度変調原体照射準(IntensityModulated Arc Therapy, IMAT)」と治療中にコーンビームCTを撮影する「同時CT撮影」を組み合わせた、新しい高精度放射線治療法の開発研究を行った。今年度はstatic arcモードによる擬似的な強度変調原体照射の開発を行い、臨床応用を開始した。また、線量率の連続的制御による強度変調原体照射の基礎試験を行ったほか、線量率の連続的制御による強度変調原体照射の基礎試験を完了し、ファントムを用いた検証を行った。ガンマインデックス(3ram/3%)は横断面で99.5%、矢状面で97%、前額画で98%と非常に良好な結果を得た。さらに、強度変調原体照射の治療計画ソフトウェアの開発を行った。static arcモードによる最適化アルゴリズムの応用により、ターゲットをすべて見込むマルチリーフ形状と、ターゲットから重要臓器を差し引いたマルチリーフ形状を用意して、各角度毎に照射線量のウェ-トを最適化するアルゴリズムを完成した。タナゲットに対する原体照射(従来の原体照射そのもの)とターゲットから重要臓器を差し引いた原体照射8打抜照射)を用意して、それぞれの各角度毎の線量率を変調させることで、最適化を図る方法を開発した。本法による線量分布を、従来のStep and shoot法によるものを比較し,ほぼ同程度のDose volume histogramが得られた。
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