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2009 年度 実績報告書

骨に囲まれた臓器・物質を画像化する超音波システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20390329
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

畑 豊  兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20218473)

研究分担者 小橋 昌司  兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00332966)
キーワード超音波 / 骨 / 頭蓋骨 / 脳表 / ファジィ論理 / 画像処理 / 信号処理 / 人口骨
研究概要

本研究では,中心周波数0.5MHzと1.0MHzの超音波アレイプローブを用い,手動によるアレイプローブの走査を行い溝表面の画像化を行った.アレイプローブは,1度に複数のデータ取得が可能な装置であり,臨床用として必要不可欠な構造である.本研究では脳診断のための脳画像超音波アレイシステムを開発した.まずアレイプローブを用いて取得したデータに対して,骨(頭蓋骨)表面からの反射波を検出し,取得波形との相互相関係数を求めて表面反射波の位置を決定する.次にファジィ推論により3つのルールを用いて骨底面からの反射波の位置を決定する.そして,決定した表面,底面位置及び骨の音速を用いて頭蓋骨の形状を測定する.次に,0.5MHzの超音波アレイプローブによる取得データと1.0MHzの超音波アレイプローブによる取得データを合成したデータより作成したB-mode画像から,骨下にある対象物体(脳)の表面形状を抽出する.
実験では,より生体に近い条件として,頭蓋骨として牛の肩甲骨を,脳溝を模した対象物体として鋼製の溝を用いた.本手法を適用した結果,牛の肩甲骨の厚みを真値に近い値で測定できた.0.5MHzのアレイプローブによる取得データと1.0MHzのアレイプローブより取得したデータを合成したデータより作成したB-mode画像から溝部分を抽出した結果,1.0MHzのアレイプローブのデータの強さが80%の場合において,真値との誤差が幅においては2.86mm,深さにおいては0.59mmとなり,0.5MHzのアレイプローブによる取得データのみを用いた場合に比べて精度が向上した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Trans-skull Imaging System by Ultrasonic Array Probe2009

    • 著者名/発表者名
      G.Hiramatsu, S.Imawaki, Y.TKitamura, T.Yanagida, S.Kobashi, Y.Hata, Y.Ikeda
    • 雑誌名

      2009 IEEE Int.Conf.on Systems, Man and Cybernetics(SMC) (CDROM)

      ページ: 1122-1127

    • 査読あり
  • [学会発表] 脳画像超音波デュアルアレイシステムの開発2009

    • 著者名/発表者名
      平松元太, 今脇節朗, 倉本圭, 小橋昌司, 畑豊, 喜多村祐里, 柳田敏雄
    • 学会等名
      第32回 多値論理フォーラム
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      20090910-20090911

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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