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2010 年度 実績報告書

大腸がんにおけるOMICSの臨床応用と新規マーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 20390357
研究機関大阪大学

研究代表者

竹政 伊知朗  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50379252)

研究分担者 関本 貢嗣  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (10273658)
山本 浩文  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30322184)
池田 正孝  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80335356)
キーワード大腸がん / 個別医療 / OMICS / 大規模症例登録 / 臨床応用
研究概要

本研究は体系的な遺伝子・タンパク発現からみた大腸癌の発育進展、転移再発に関与する数種類のcandidate分子の同定と、特異的メタボライト解析から治療応答性に関与する分子を同定し、臨床応用化することを目的としている。
30000遺伝子を搭載したヒト全遺伝子型DNAチップを用いた遺伝子発現解析では、大腸癌患者の術後肝・肺転移に関与する遺伝子群の他、pStage II,pStage III別に再発に関与する約100種類の遺伝子群を同定し、mRNAの発現信頼性をTLDA法により検証した。さらにプロファイル解析で約80%の再発予測率を、別途200例の大腸癌症例で臨床型chipにより検証した。個別の再発の可能性が正しく判別できれば、術後補助療法の適正な施行おける臨床的意義は大きい。
NBS/MALDI-TOFMS法を用いたタンパク発現解析では、大腸癌の術後肝・肺再発において特異的発現する約50種類の蛋白を同定し、Western Blotting,IHCで発現validationが確認された約20種類のタンパクのうち、7種では血清中発現をELISA法での検出可能であった。
特異的メタボライト解析では、健常者の中からの大腸がんを発見する検診レベルでの血清screeningに有用なバイオマーカーとして同定した6種類のメタボライトがビタミンDの代謝物であることが確認された。さらに大腸がん患者に対する5FU base+CPT-11,0HPなど薬剤感受性・耐性獲得に関与するバイオマーカー、直腸がん患者に対する放射線感受性性に関与するバイオマーカーについて探索している。今後、一定のsubpopulationを個別予測できる診断システムを構築し、現在prospectiveに集積している症例を用いて十分検証する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Reduced levels of hydroxylated, polyunsaturated ultra long-chain fatty acids in the serum of colorectal cancer patients : implications for early screening and detection.2010

    • 著者名/発表者名
      Ritchie SA, et al
    • 雑誌名

      BMC Med.

      巻: 8(1):13(Epub)

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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