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2009 年度 実績報告書

ヒト羊膜細胞によるペースメーカー細胞の樹立と新たなペーシング療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20390366
研究機関富山大学

研究代表者

三崎 拓郎  富山大学, 名誉教授 (40092811)

研究分担者 二階堂 敏雄  富山大学, 医学薬学研究部(医), 教授 (50180568)
深原 一晃  富山大学, 医学薬学研究部(医), 助教 (40343181)
キーワード心臓大血管外科学
研究概要

ヒト羊膜細胞よりペースメーカー細胞を単独に分化誘導し、洞不全症候群に対する細胞移植治療の糸口をつかむべく、まず羊膜細胞を自動能を有する心筋細胞へと分化誘導する必要があるが、現時点で心筋として機能する細胞へ羊膜細胞のin vitroでの分化誘導に有効な方法は報告されていない。我々はまず、羊膜細胞より未分化細胞を単離し、これらの細胞に誘導をかけることで、より高度な分化誘導が可能ではないかと考え、未分化細胞特異的転写因子の一つであるNanogに注目、Nanogプロモーターの下流にCre蛋白発現遺伝子を組み込んだプラスミドおよび、CMVプロモーター下流にLox配列にはさまれたストップコドンを介在し、DsRed発現遺伝子を組み込んだプラスミドを同時に電気穿孔法にて遺伝子導入し、Nanog発現羊膜細胞のみをDsRedの発現を指標に単離することができた。これらの細胞は、遺伝子を発現しない細胞と比較して、高い心筋特異的蛋白の発現をみとめ、またペースメーカー蛋白の一つであるHCN1の発現が確認された。また、羊膜細胞に未分化状態を維持するKey factorであるOct4の一過性過剰発現を行った羊膜細胞においても、より高い心筋特異的転写因子および収縮蛋白の発現がみとめられた。今後、これらの羊膜由来未分化細胞を使用し、心筋分化誘導した細胞において、イオンチャネル解析を行い、心臓ペースメーカー細胞となりうる細胞の有無を確認するとともに、ペースメーカー特異的チャネルであるHCNを指標に、羊膜細胞由来心臓ペースメーカー細胞を単離・同定・移植を目指した実験を進める予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Oct3/4の発現の誘導は羊膜間葉系細胞を未分化状態へ励起し心筋分化能を改善するNanog陽性羊膜間葉系幹細胞の選択的分離と心筋分化誘導2010

    • 著者名/発表者名
      名倉里織, 深原一晃, 三崎拓郎, 二階堂敏雄, 大高慎吾, 三崎拓郎
    • 学会等名
      第9回 日本再生医療学会総会
    • 発表場所
      広島国際会議場(広島)
    • 年月日
      2010-03-18

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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