研究課題/領域番号 |
20390379
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松村 明 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90241819)
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研究分担者 |
山本 哲哉 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30375505)
熊田 博明 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (30354913)
中井 啓 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50436284)
成相 直 東京医科歯科大学, 医学部付属病院, 講師 (00228090)
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キーワード | 中性子捕捉療法 / BNCT / グリオーマ / PET |
研究概要 |
先行研究の結果をもとに、初発悪性神経膠腫を対象としたホウ素化合物(Boronophenylalanine:BPA)を用いた非開頭1回照射のプロトコールを作成し、筑波大学での倫理審査での承認を受けた。しかし、治療を行うJRR-4号研究用原子炉が故障のため長期間停止し、年度内の治療が行えなかったため当初の予定を延期した。脳腫瘍の代謝診断に使用されている磁気共鳴スペクトロスコピー(magnetic resonance spectroscopy:MRS)の手法を応用し、腫瘍内ホウ素濃度の直接測定を目指して研究を進めた。これまで、BPAのMRSの取得に成功したという報告はないが、本研究ではBPAのMRSを取得し、そのピークを同定することに成功した。BPAのスペクトルは、7.1ppm~7.6ppmにかけて4つに分裂したピークとして捉えられ、N/4J ms(Nは整数)のサイクルで位相変化していることが明らかとなった。さらに、1.5mmolという低濃度のBPAの定量に成功した。
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