研究課題
先行研究の結果をもとに、初発悪性神経膠腫を対象としたホウ素化合物(Boronophenylalanine : BPA)を用いた非開頭1回照射のプロトコールを作成し、筑波大学での倫理審査を経て、延期していた臨床、研究を開始した。再発悪性神経膠腫、その他の悪性脳腫瘍についてもそれぞれプロトコールを作成し、臨床研究を開始した。初発神経膠腫例では、初めてメチオニンPETからBPAの腫瘍内取り込みを推定し、治療を行った。有害事象についてはグレード2の皮膚反応が見られたが、重篤な合併症および再発なく、6か月が経過した。再発症例におけるプロトコールを整備し、膠芽腫1例、悪性髄膜腫1例の治療を行った。有害事象については膠芽腫症例において手術創のし開があり、形成外科的治療を要したが、腫瘍のコントロールは良好である。今後さらに経過を観察し、最終的な効果判定を行う予定である。
すべて 2010
すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)
Proceedings of 14th International congress on neutron capture therapy
ページ: 3
ページ: 19