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2008 年度 実績報告書

骨肉腫における年齢や部位別遺伝子異常の検出と機能的ゲノム解析

研究課題

研究課題/領域番号 20390400
研究機関岡山大学

研究代表者

尾崎 敏文  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40294459)

研究分担者 国定 俊之  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (80346428)
杉原 進介  独立行政法人国立病院機構(四国がんセンター臨床研究部), 臨床研究部, 医長 (60314671)
キーワード骨肉腫 / アレイCGH法
研究概要

DNA構造異常とエピジェネティクスを検討し、RNA・タンパク発現レベルとの相関を解析することで、骨肉腫の発生部位・病理組織学的な違いおよび臨床経過に影響を及ぼす因子について明らかにすることを目的とする。
(1)DNA一次構造異常の検出:アレイCGH
(2)エビジェネティックな変化による遺伝子発現制御の検出:ChIPアレイCGH
(3)(1)、(2)から検出された遺伝子の解析:定量RT-PCR、Methylation speciffic PCR (MSP)
(4)骨肉腫細胞株へ遺伝子導入: in vitro electroporation
(5)ヌードマウスを用いた骨肉腫移植モデルの遺伝子導入: in vivo electroporation
(1)当施設にて治療を行い、患者の同意の元に採取し凍結保存した骨肉腫症例を用いた。凍結組織からゲノムDNAを抽出し、GenomiPhi DNA Amplification Kit(GE Heal thcare)を用いてゲノムDNAを増幅後、酵素処理を行い、標識反応は4μgの増幅DNAを使用し、Cy3-dCTP/Cy5-dCTPとBioPrime[○!R]labeing kit
(Invitrogcn)を用いて行った。標識したDNAをAgilent社製Human Genome CGHマイクロアレイにハイブリダイズさせ、Agilent DNA Microarray Scannerで取り込み後、Feature Extraction Softwareを用いて数値化した。Log ratio+/-2.0以上をgain、lossとし、Pvalue logratio<0.05の領域について検討を行った。
現在、両腫瘍間に差のあった領域のターゲット遺伝子について解析を進めている。アレイCGHで得られた結果から、遺伝子ごとにその変異の有無と組織学的亜型、悪性度、予後等を、腫瘍ごとに検討する。
来年度は、マイクロアレイCGHで同定された遺伝子について定量PCRを行い、遺伝子発現の確認を行う。またCh IP-CGHアレイを行い、転写因子の結合、DNAメチル化、ヒストン修飾の検出、新規転写領域の同定や転写因子の結合配列検出する。Ch IPアレイとアレイCGHを解析し、定量RT-PCR,Methylation specific PCRを行い、骨肉腫細胞の増殖、腫瘍化に関与の可能性のある遺伝子を同定する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 整形外科疾患に対する最新画像診断】MRI ダイナミックMRIによる骨・軟部腫瘍の診断(解説/特集)2008

    • 著者名/発表者名
      杉原進介, 沼本邦彦, 国定俊之, 尾崎敏文
    • 雑誌名

      関節外科 27

      ページ: 158-168

  • [雑誌論文] 【見逃さないための骨軟部腫瘍診断のABC】骨腫瘍 気をつけるMRI所見2008

    • 著者名/発表者名
      国定俊之, 尾崎敏文
    • 雑誌名

      Orthopaedics 21

      ページ: 20-24

  • [学会発表] シスプラチン投与後に低Na血症(SIADH)をきたした骨肉腫の4症例2008

    • 著者名/発表者名
      佐々木剛, 国定俊之, 杉原進介, 森本裕樹, 大畑範英, 尾崎敏文
    • 学会等名
      第109回中部日本整形外科災害外科学会
    • 発表場所
      奈良市
    • 年月日
      20081004-20081005

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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