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2009 年度 実績報告書

栄養因子の双方向性制御による神経再生促進法の開発:新規DDSとsiRNA

研究課題

研究課題/領域番号 20390411
研究機関群馬大学

研究代表者

齋藤 繁  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40251110)

研究分担者 荻野 祐一  群馬大学, 医学部, 助教 (20420094)
田畑 泰彦  京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)
キーワード疼痛管理学 / 再生医学 / 栄養因子
研究概要

障害を受けた神経組織を機能を持って再生させるために、各種の神経栄養因子や細胞増殖因子がどのように影響を与えるのか、空間・時相・回路特異的に作用させることに依って損傷後の組織修復に寄与するのか、麻酔や神経ブロックに使用される薬は正常および異常な発生・再生過程をどのように修飾するのか、最新の細胞培養システムを用いた基礎実験、行動実験、および臨床データをもとに明らかにする研究を実施した。1-2年度の研究では前年からの継続研究である、線維芽細胞増殖因子の局所筋肉内注入による血管新生作用の臨床データを集積し、更にそれを分析して、その応用可能性を考察した.その結果、第一に神経に正確に薬剤を到達させる技術を確立するために、CTスキャンガイドの神経ブロック法を臨床例をもとに開発することに成功している.この方法は交感神経節に薬剤や物理的エネルギーを到達させるための有効な手段になると考えている.第二に、神経の疼痛伝達を修飾する薬剤を同定するための研究も薬理学的手法を用いて実施した.徐放薬の作成に実験的には成功しており、その結果、セロトニンの末梢における作用が重要であることが示唆され、疼痛伝導の修飾に用いうる薬剤の新たな可能性を解明した.以上のことにより、更なる臨床研究の推進が可能であるということが分った.一方、全く別のアプローチとして重粒子線を神経に放射することにより神経線維の伸展を調節できることを発見した.この技術も国際誌に掲載され、新規の神経再生修飾技術に応用可能と考えている.臨床で問題視されている、血糖コントロールと組織再生に関する解析が進み、神経の正常な再生に最適な組織液環境は正常な血糖閾であるということを解明した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件)

  • [雑誌論文] Percutaneous radio-frequency thermocoagulation of the Gasserian ganglion guided by high-speed real-time CT fluoroscopy2009

    • 著者名/発表者名
      Koizuka S
    • 雑誌名

      Neuroradiology Vol.51(9)

      ページ: 563-6

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Thermal hyperalgeria via supraspinal mechanisms in mice lacking glutamate decarboxylase 652009

    • 著者名/発表者名
      Kubo K
    • 雑誌名

      J Pharmacol Exp Ther Vol.331(1)

      ページ: 162-9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The radiobiological effectiveness of carbon-ion beams on growing neurons2009

    • 著者名/発表者名
      Al-Jahdari WS
    • 雑誌名

      Int J Radiat Biol Vol.85(8)

      ページ: 700-9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Spinal microglial expression and mechanical hypersensitivity in a post operative pain model : comparison with a neuropathic pain model2009

    • 著者名/発表者名
      Ino N
    • 雑誌名

      Anesthesiology Vol.111(3)

      ページ: 640-8

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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