研究課題/領域番号 |
20390425
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西山 博之 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20324642)
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研究分担者 |
小川 修 京都大学, 医学研究科, 教授 (90260611)
兼松 明弘 京都大学, 医学研究科, 講師 (90437202)
吉村 耕治 京都大学, 医学研究科, 講師 (40397542)
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キーワード | 排尿障害 / 膀胱機能 / 尿路上皮 / 分子生物学 |
研究概要 |
尿路上皮が産生する因子が、尿路上皮、膀胱平滑筋に及ぼす影響について、今年度は (1)下部尿路閉塞時に産生されるbFGFが平滑筋のギャップジャンクション(GJ)の発現上昇を介して、膀胱過活動を誘導することを論文(Imamuraet al Am J Physiol Renal Physiol2009)として発表し、さらに、膀胱平滑筋のGJのメイン蛋白であるコネキシン43(Cx43)のbFGFによる転写調節機序の解明や、bFGFによる膀胱刺激ラットの排尿行動を測定し頻尿となることを確認できたため、別に論文化する予定である。 (2)一方、間質性膀胱炎自然発症モデルを用いた検討では、発病マウスの血清の腹腔内注射によるマウス発症モデルをTNFαノックアウトマウスに対して応用し、行動解析実験を施行した。現在結果解析を進めており、解析が終了次第論文投稿予定である。またマウスの排尿行動解析系については排尿量自動記録装置の試作が完了し、既に実験に使用されているが、自動化によって初めて得られる極めて興味深い結果を得つつある。現在は一部手作業の過程が残存しているため完全自動化を進めるとともに、より高精度かつハイスループット化に向けてさらなる改良を進めている。 (3)ヒト正常尿路上皮細胞株の解析に関しては、増殖、分化、外部刺激によるmRNAl evel,蛋白レベルの解析が進行している。 (4)過活動膀胱患者や正常者の尿中マーカーの解析にも着手しており、現在検体採取中である。
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