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2009 年度 実績報告書

子宮内膜癌化モデルを駆使した内膜癌化機構の解明と新たな分子標的の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20390432
研究機関金沢大学

研究代表者

京 哲  金沢大学, 医学系, 講師 (50272969)

研究分担者 水本 泰成  金沢大学, 附属病院, 助教 (00420331)
キーワード子宮内膜癌 / 癌化モデル / 分子標的
研究概要

本研究は我々がこれまでに正常子宮内膜上皮細胞より作製した不死化~癌化細胞を用いて内膜癌化の経路を解明し、新たな分子標的を探索することを目的としている。具体的にはすでに不死化細胞を癌化させることが明らかとなっているK-ras変異導入による癌化の経路を明らかにすることを第一の目的としたが、当該年度には子宮内膜癌化に関わるK-ras遺伝子の下流のpathwayとしてNF-KBの活性化が重要であることを見いだした。具体的にはK-ras変異導入細胞ではNF-kBの転写活性化能が亢進していること、NF-kBのDNA結合能が上昇していること、NF-kB活性を阻害するIkBを強制発現すると浸潤能の低下、マウス腫瘍サイズの著明な減少など癌化のphenotypeの減弱が確認された。現在さらにNF-kB活性亢進の機序としてIKK活性の測定などを行っている。さらにK-ras遺伝子変異のある患者に対するNF-kB阻害剤の応用を将来的には目指し、in vitroでK-ras遺伝子変異のある細胞とない細胞でのNF-kB阻害剤の効果を比較検討している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Stathmin, a microtubule regulatory protein is associated with hypoxia-inducible factor-la levels in human endometrial and endothelial cells2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshie M, Miyajima E, Kyo S, Tamura K
    • 雑誌名

      Endocrinology 150

      ページ: 2413-2418

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Telomerase-Specific Virotheranostics for Human Head and Neck Cancer2009

    • 著者名/発表者名
      Kurihara Y, Kyo S, et al
    • 雑誌名

      Clin Cancer Res 15

      ページ: 2335-2343

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Activation of telomerase by human cytomegalovirus2009

    • 著者名/発表者名
      Straat K, Kyo S, et al.
    • 雑誌名

      J Natl Cancer Inst 101

      ページ: 488-497

    • 査読あり
  • [学会発表] The significance of CD133 expression as a potential marker of tumor initiation and proliferation in endometrial cancer cells2009

    • 著者名/発表者名
      Nakamura M, Kyo, S, et al.
    • 学会等名
      American Association for Cancer Research meeting
    • 発表場所
      Denver, CO, USA
    • 年月日
      20090418-20090422

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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