研究課題
1.P53応答性MDM2発現に対立遺伝子問で差異があるか否かを解析した。野生型p53遺伝子を保有する子宮体癌及び卵巣癌細胞株を用いた。SP1阻害剤Mithramycinは処理後3時間のMDM2発現レベルを抑制したが、それ以降のMDM2発現は顕著に増大した。MDM2発現抑制がp53蛋白安定化を導き、二次的にMDM2転写が充進したためと考えられた。MDM2 SNP309T/Gアリルはこのp53応対性MDM2発現亢進に関与し、対立遺伝子問発現差異(alleic Expression Difference)の原因となっていることが判明した。MDM2プロモーター中に存在する他のSNPはAEDと関与しなかった。2.MDM2 SNP309の子宮体癌発症への関与を検討した。子宮体癌、オッズ比はT/T型に対しG/G型で有意に上昇し、Gアリルの数が多いほどオッズ比は高値であった。MDM2Gアリルはp53遺伝子多型(p53コドン72Arg/Pro)に関らず子宮体癌オッズ化は約3-4倍の高まりを示したのに対し、MDM2SNP309T/T型ではp53コドン72Proアリルを保有する場合にオッズ比3.36と約3倍のリスク増加を示した。
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