日本人の社会的失明原因(日常生活を行えなくなる視力低下)の首位は現在でも糖尿病網膜症で、特に糖尿病網膜(黄斑)浮腫が原因である。従来糖尿病網膜浮腫には再現性のある動物モデルがなかった。我々が作製したアドレノメデュリンのレセプターであるReceptor-activity-modifying protein(RAMP)-2のノックアウトマウスは全身に高度の浮腫を生じる。このマウスは我々が知る範囲で、世界で初めて作成された網膜にも高度の浮腫を起こしうるマウスである。これらのマウスの網膜浮腫を治療することで、糖尿病網膜症の網膜浮腫の新しい治療法を開発し、糖尿病患者を社会的失明から救うことが本研究の最終的な目標である。
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