Wilms腫瘍に対する生物学的予後因子により層別化した新規治療プロトコールの開発

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20390452
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 小児外科学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 大植 孝治 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (50314315)
• 研究分担者: 福澤 正洋 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60165272) ; 麦島 秀雄 日本大学, 医学部, 教授 (80183648) ; 金子 安比古 埼玉県立がんセンター, 臨床腫瘍研究所, 所長 (50373387) ; 野崎 美和子 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (30197727) ; 越永 從道 日本大学, 医学部, 准教授 (70205376) ; 大喜多 肇 国立成育医療センター, 小児血液腫瘍研究部・分子病理研究室, 室長 (50317260) ; 中舘 尚也 北里大学, 医学部, 講師 (30306633) ; 樋之津 史郎 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80323567) ; 陳 基明 日本大学, 医学部, 助教 (50277422)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: Wilms腫瘍 / グループスタディ / 治療プロトコル / 生物学的予後因子 / CCSK / RTK / 両側性腎芽腫 / JWiTS

研究概要

小児腎腫瘍に対するわが国の臨床試験(日本ウィルムス腫瘍研究JWiTS)の治療成績を国際比較したところ、欧米の大規模臨床試験と遜色ない結果が得られたが、腎ラブドイド腫瘍(RTK)や腎芽腫再発例、両側性腎芽腫の治療成績は満足すべきもので無く、新しい集学的治療法を開発が必要と考えられた。そこでRTK及び両側性腎芽腫に対する新規治療プロトコール及び開発し、近々本邦でも臨床試験として全国の施設で開始する予定である。

研究成果

• [雑誌論文] Increased expression of the hedgehog signaling pathway in pediatric solid malignancies. (2010)
  • 著者名/発表者名: Oue T, Yoneda A, Fukuzawa M, et al
  • 雑誌名: Journal of Pediatric Surgery. 45(2) ページ: 387-392
• [雑誌論文] Outcome of pediatric renal tumor treated using the Japan Wilms Tumor Study-1 (JWiTS-1) protocol : a report from the JWiTS group. (2009)
  • 著者名/発表者名: Oue T, Fukuzawa M, Okita H, Mugishima H, Horie H, Hata J, Saito M, Nozaki M, Chin M, Nakadate N, Hinotsu S, Koshinaga T, Kaneko Y, Kitano Y, Tanaka Y
  • 雑誌名: Pediatr Surg Int. 25 ページ: 923-929
• [雑誌論文] Two candidate tumor suppressor genes, MEOX2 and SOSTDC1, identified in a 7p21 homozygous deletion region in a Wilms tumor. (2009)
  • 著者名/発表者名: Ohshima J, Okita H, Fukuzawa M, Hata J, Horie H, Kaneko Y, et al
  • 雑誌名: Genes Chromosomes Cancer 48(12) ページ: 1037-1050
• [雑誌論文] Increased expression of multidrug resistance-associated genes after chemotherapy in pediatric solid malignancies. (2009)
  • 著者名/発表者名: Oue T, Yoneda A, Fukuzawa M, et al
  • 雑誌名: J Pediatr Surg. 44(2) ページ: 377-380
• [雑誌論文] 日本における小児腎腫瘍治療の現況と展望 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大植孝治, 上原秀一郎, 福澤正洋
  • 雑誌名: 日本小児科学会雑誌 113(11) ページ: 1619-1625
• [雑誌論文] 日本ウィルムス腫瘍スタディグループ-1登録症例の追跡調査報告 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大植孝治, 福澤正洋, 大喜多肇, 金子安比古, 北野良博, 越永従道, 齋藤正博, 田中祐吉, 陳基明, 中舘尚也, 野崎美和子, 秦順一, 樋之津史郎, 堀江弘, 麦島秀雄
  • 雑誌名: 小児がん 46(3) ページ: 349-358
• [雑誌論文] Duplication of paternal IGF2 or loss of maternal IGF2 imprinting occurs in half of Wilms tumors with various structural WT1 abnormalities. (2008)
  • 著者名/発表者名: Haruta M, Nakadate H, Okita H, Hata J, Fukuzawa M, Kaneko Y, et al
  • 雑誌名: Genes Chromosomes Cancer. 47(8) ページ: 712-727
• [雑誌論文] Combined BubR1 protein down-regulation and RASSF1A hypermethylation in Wilms tumors with diverse cytogenetic changes. (2008)
  • 著者名/発表者名: Haruta M, Fukuzawa M, Kaneko Y, et al
  • 雑誌名: Mol Carcinog 47(9) ページ: 660-666
• [学会発表] Outcome of Pediatric Renal Tumor Treated With the JWiTS-1 Protocol : A Report From the Japan Wilms Tumor Study (JWITs) Group. (2010)
  • 著者名/発表者名: Oue T, Fukuzawa M, Koshinaga T, Mugishima H, Nozaki M, Chin M, Nakadate H, Hinotsu S, Kaneko Y, Okita H, et al
  • 学会等名: 第26回日本小児がん学会
  • 発表場所: 大阪国際会議場
  • 年月日: 20101217-20101219
• [学会発表] Surgical Management after High-dose Chemotherapy with Hematopoietic Stem Cell Transplantation for Pediatric Malignancies. (2010)
  • 著者名/発表者名: OueT, Uehara S, S,Fukuzawa M, et al
  • 学会等名: 42^<nd> Congress of SIOP
  • 発表場所: Boston, USA
  • 年月日: 20101020-20101024
• [学会発表] Outcome of Pediatric Renal Tumor Treated With the JWiTS-1 Protocol : A Report From the Japan Wilms Tumor Study (JWITs) Group. (2010)
  • 著者名/発表者名: Oue T, Fukuzawa M, Koshinaga T, Mugishima H, Nozaki M, Chin M, Hinotsu S, Kaneko Y, Okita H, et al
  • 学会等名: 9^<th> International Conference of the Asian Clinical Oncology Study
  • 発表場所: Gifu
  • 年月日: 20100825-20100827
• [学会発表] The Role of WT1 gene in neuroblastoma. (2010)
  • 著者名/発表者名: OueT, Wang J, Fukuzawa M, et al
  • 学会等名: 57^<th> Annual Congress of the British Association of the Paediatric Surgeons
  • 発表場所: Aberdeen, UK
  • 年月日: 20100721-20100724
• [学会発表] 大量胸水によりoncologic emergencyを呈したウィルムス腫瘍の1再発例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 上原秀一郎, 大植孝治, 福澤正洋、他
  • 学会等名: JWiTS研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-01-30
• [学会発表] Rhabdoid tumor of the kidney (RTK)に対する集学的治療法の提案 (2009)
  • 著者名/発表者名: 陳基明,大植孝治, 越永従道, 野崎美和子, 桶之津史郎, 大喜多肇, 金子安比古, 麦島秀雄, 福澤正洋、他
  • 学会等名: 日本小児がん学会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 20091127-20091129
• [学会発表] 日本ウィルムス腫瘍シュタディ(JWiTS)-1における晩期障害調査報告 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中舘尚也, 陳基明, 大植孝治, 越永従道, 野崎美和子, 桶之津史郎, 大喜多肇, 金子安比古, 麦島秀雄, 福澤正洋, 他
  • 学会等名: 日本小児がん学会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 20091127-20091129
• [学会発表] Wilms腫瘍の7p21ホモ欠失領域から同定された候補腫瘍抑制遺伝子MEOX2とSOSTDC1 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大島淳二郎, 大喜多肇, 福澤正洋, 金子安比古、他
  • 学会等名: 日本小児がん学会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 20091127-20091129
• [学会発表] ウィルムス腫瘍で初めて同定されたAPC遺伝子変異 (2009)
  • 著者名/発表者名: 春田雅之, 大喜多肇, 秦順一, 福澤正洋, 金子安比古
  • 学会等名: 日本がん学会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 20091127-20091129
• [学会発表] 難治性腎腫瘍に対する治療戦略Rhabdoid tumor of the kidney (RTK)に対する治療戦略 (2009)
  • 著者名/発表者名: 陳基明, 大植孝治, 越永従道, 野崎美和子, 桶之津史郎, 大喜多肇, 金子安比古, 麦島秀雄, 福澤正洋、他
  • 学会等名: 日本小児外科学会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20090601-20090603
• [学会発表] 難治性腎腫瘍に対する治療戦略日本ウィルムス腫瘍スタディグループにおける両側性腎芽腫の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 越永従道, 大植孝治, 大喜多肇, 金子安比古, 陳基明, 野崎美和子, 樋之津史郎, 麦島秀雄, 福澤正洋、他
  • 学会等名: 日本小児外科学会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20090601-20090603
• [学会発表] 日本ウィルムス腫瘍スタディグループ(JWiTS)登録症例の追跡調査報告 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大植孝治、福澤正洋、越永従道、樋之津史郎、大喜多肇、金子安比古、陳基明、麦島秀雄、野崎美和子、他
  • 学会等名: 日本小児外科学会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20090601-20090603
• [学会発表] ウィルムス腫瘍グループスタディにおける腎横紋筋肉腫様腫瘍(RTK)に対する集学的治療 (2008)
  • 著者名/発表者名: 越永従道, 陳基明, 野崎美和子, 麦島秀雄, 大植孝治, 大喜多肇, 金子安比古, 樋之津史郎, 福澤正洋、他
  • 学会等名: 日本小児がん学会
  • 発表場所: 幕張
  • 年月日: 20081114-20081116
• [学会発表] 日本ウィルムス腫瘍スタディ(JWiTS)-1における晩期障害調査研究JWiTS報告 (2008)
  • 著者名/発表者名: 中舘尚也, 陳基明, 越永従道, 樋之津史郎, 大植孝治, 大喜多肇, 金子安比古, 野崎美和子, 麦島秀雄, 福澤正洋、他
  • 学会等名: 日本小児がん学会
  • 発表場所: 幕張
  • 年月日: 20081114-20081116
• [学会発表] がん抑制遺伝子RASSF1Aのメチル化はウィルムス腫瘍の新しい予後因子である (2008)
  • 著者名/発表者名: 大島淳二郎, 金子安比古, 樋之津史郎, 越永従道, 大喜多肇, 陳基明, 野崎美和子, 大植孝治, 福澤正洋、他
  • 学会等名: 日本小児がん学会
  • 発表場所: 幕張
  • 年月日: 20081114-20081116
• [学会発表] 日本人Wilms腫瘍においてWTX欠失はWT1異常と合併するがCTNNB1変異とは合併しない (2008)
  • 著者名/発表者名: 春田雅之, 大喜多肇, 福澤正洋, 金子安比古、他
  • 学会等名: 日本小児がん学会
  • 発表場所: 幕張
  • 年月日: 20081114-20081116
• [学会発表] 日本ウィルムス腫瘍スタディグループ(JWiTS)登録症例の追跡調査報告 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大植孝治, 福澤正洋, 越永従道, 樋之津史郎, 大喜多肇, 金子安比古, 陳基明, 麦島秀雄, 野崎美和子、他
  • 学会等名: 日本小児がん学会
  • 発表場所: 幕張
  • 年月日: 20081114-20081116
• [学会発表] Wilms腫瘍における術前化学療法による画像所見及び病理所見の変化 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大植孝治, 米田光宏, 福澤正洋, 他
  • 学会等名: 日本外科学会
  • 発表場所: つくば
  • 年月日: 20080528-20080530
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://jwits.umin.ac.jp/