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2008 年度 実績報告書

浸潤型ケロイド細胞は存在するのか!ー効率的なケロイド治療を目指してー

研究課題

研究課題/領域番号 20390454
研究機関北海道大学

研究代表者

佐々木 了  北海道大学, 大学院・医学研究科, 非常勤講師 (40301907)

研究分担者 山本 有平  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70271674)
関堂 充  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40372255)
古川 洋志  北海道大学, 大学院・医学研究科, 講師 (00399924)
小山 明彦  北海道大学, 病院, 講師 (70374486)
林 利彦  北海道大学, 病院, 医員 (00432146)
キーワードケロイド / ケロイド線維芽細胞 / 免疫細胞 / 共培養 / Tリンパ球
研究概要

われわれは、拡大傾向にあるケロイド辺縁部あるいは表層部にはα-SMA(α-smmoth muscle actin)の産生が亢進した線維芽細胞が存在することを免疫組織化学染色で示した。しかし、TGF-β, IL6, MIFなどのサイトカインによる免疫染色ではケロイド内における部位別の発現の相違は認められなかった。結果としてケロイドの辺縁部にありα-SMA(α-smmoth muscle actin)の産生が特異的に亢進した活動性の高いケロイド線維芽細胞が存在することになる。すなわち、その活動性の高いケロイド線維芽細胞をわれわれは特に浸潤型ケロイド線維芽細胞と名付けた。この浸潤型ケロイド線維芽細胞が常に維持され、その維持・増殖には周囲の免疫細胞が重要な役割を担っているという次の仮説を検証するため、ケロイド線維芽細胞と免疫細胞の共培養系を構築することを計画した。まずケロイド内および周囲における免疫細胞の比較検討をするため患者より手術にて得られたケロイドの組織標本を作製し、免疫細胞の免疫組織染色を行い、ケロイド周囲に存在する免疫細胞の量的・質的評価を行った。結果としてケロイド真皮内の小血管周囲にはTリンパ球が優位に存在することから、線維芽細胞とTリンパ球が共培養系の最初の組み合わせとして実験系の条件を検索中である。今後はTリンパ球と正常線維芽細胞/ケロイド線維芽細胞を各々共培養することでサイトカイン、コラーゲン、cell grwthの変化など詳細に評価し、結果として共培養系を利用することで浸潤型ケロイド線維芽細胞の産生が可能であるかを検討する予定である。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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