研究概要 |
除細動は心室細動(VF)による心停止を救命する唯一確実な手段である。本研究ではVF波形から除細動の成否が予測可能であるか検討した。最初に、除細動直前の5.12秒間VF波形の解析結果では、周波数領域における中間周波数と複雑性領域におけるdetrended fluctuation analysis(DFA)が有用な指標であった。次に,1秒間のVF波形の解析では、連続ウーブレット変換を用いた3~10Hzのパワーにより有用な指標であった。ROCを用いた検討では,中間周波数のAUCは0.77,3~10Hzのパワーは0.73で,1秒間のVF波形からでも除細動の成否の予測が可能であると考えられた。
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