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2010 年度 実績報告書

PACAPによる神経細胞死防御機構の解明と神経再生の分子基盤

研究課題

研究課題/領域番号 20390461
研究機関昭和大学

研究代表者

塩田 清二  昭和大学, 医学部, 教授 (80102375)

研究分担者 大滝 博和  昭和大学, 医学部, 助教 (20349062)
中町 智哉  昭和大学, 遺伝子組換え実験室, 助教 (30433840)
キーワードPACAP / PAC-1R / IL-6 / 神経細胞死 / 神経再生
研究概要

本研究においては、PACAPの遅発性神経細胞死防御の分子基盤の解明と、さらにヒトへの臨床応用につながることを目的とした基盤研究を行った。さらにPACAPの神経幹細胞からグリア細胞への分化誘導機構の解明を目的とした研究を行った。まず神経前駆細胞を用いたPACAPによる神経細胞死防御法を開発するために以下の実験を行った。マウス、ラットから採取した骨髄幹細胞を大腿骨の骨髄から採取し、骨髄幹細胞を脳梗塞部位に注入し脳組織中でPACAPの遺伝子発現を促進するかどうかについてDNA arrayを用いてしらべた。その他、抗炎症作用をもつサイトカインの抑制あるいは栄養因子の産生など種々の作用を持つ可能性について質量分析装置などを用いて物質の化学的な同定を行ない、既知および未知の物質の同定をおこなうことができた。新規性のあるものについては現在さらに機能を追求している。次にPACAPによるグリア細胞への分化誘導機構の分子基盤の解明を行なった。神経幹細胞にPACAPを添加してアストロサイトへの分化誘導を行なう過程で細胞をすりつぶしてDNA arrayおよびLC-MASなどを用いて遺伝子発現および遺伝子産物の同定を行ない既知および未知の遺伝子産物を同定する事が出来た。さらにPACAPが個体発生過程および脳虚血後の神経細胞の再生を行なう可能性について、とくに海馬領域について機能形態学的に検索を現在行なっているところである。これら未知の遺伝子産物については機能解析をさらに進め、将来的には特許申請を行なって創薬展開をはかっていく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Regulation of Oxidative Stress by Pituitary Adenylate Cyclase-Activating Polypeptide (PACAP) Mediated by PACAP Receptor.2010

    • 著者名/発表者名
      Ohtaki H, et al.
    • 雑誌名

      J Mol Neurosci

      巻: 42 ページ: 397-403

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cardioprotective Effect of Endogenous Pituitary Adenylate Cyclase-Activating Polypeptide on Doxorubicin-Induced Cardiomyopathy in Mice.2010

    • 著者名/発表者名
      Mori H, et al.
    • 雑誌名

      Circ J

      巻: 74 ページ: 1183-1190

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Neuroprotective effect of PACAP against NMDA-induced retinal damage in the mouse.2010

    • 著者名/発表者名
      Endo K, et al.
    • 雑誌名

      J Mol Neurosci

      巻: 43 ページ: 22-29

    • 査読あり
  • [学会発表] PACAP遺伝子欠損マウスにおける呼吸機能異常2011

    • 著者名/発表者名
      中値智哉、塩田清二, 他
    • 学会等名
      第88回日本生理学会大会・第116回日本解剖学会総会・全国学術集会 合同大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2011-03-28

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公開日: 2012-07-19  

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