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2009 年度 実績報告書

骨リモデリングにおける破骨細胞分化の時空的制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20390463
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

中浜 健一  東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 准教授 (60281515)

研究分担者 森田 育男  東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 教授 (60100129)
市野瀬 志津子  先端研究支援センター, 助教 (60014156)
キーワード破骨細胞 / 骨芽細胞 / 骨細胞 / ギャップジャンクション / コネキシン43
研究概要

1、骨芽細胞内cAMPレベルの可視化(発光および蛍光による)
細胞レベルでのcAMPの濃度変化を調べるためにCREプロモーター下流にELucまたはAcGFPを発現するレトロウイルスベクターpCRE-ELucを構築した。また、骨芽細胞特異的にcAMPを上昇させるためにヒトグルカゴンレセプター発現レトロウイルスベクターを構築した。これらの遺伝子を導入した骨芽細胞を作製し、グルカゴン刺激によるcAMPの上昇を細胞レベルで発光としてリアルタイムに検出する系を確立した。骨細胞との共培養系を用いcAMPのダイナミックな動きを観察ところ、骨細胞と共培養することにより、骨芽細胞のcAMPの上昇が抑えられていることが判明した。さらに、この骨芽細胞はグルカゴン刺激で破骨細胞分化支持能を持つようになることが分かった。マイクロアレイ解析の結果より、本骨芽細胞はグルカゴン刺激でRANKLの発現上昇が確認された。次に、骨細胞との共培養系においてグルカゴン刺激による破骨細胞分化支持能を調べたところ、低下が認められた。
2,in vivoモデルでの解析
AMPを個体レベルで検出する方法として、CRE-AcGFPを発現するトランスジェニックマウスを作製するために、CRE-AcGFPレポーター遺伝子をレトロウイルスベクターに組み込む実験中である。また、ギャップジャンクションの骨に対する役割を個体レベルで調べるため、Cx43遺伝子の両側にloxPサイトを持つCx43^<flox/flox>マウス、オステリクスプロモーターにより発現するCreリコンビナーゼを遺伝子導入したマウスを購入した。これらのマウスを掛け合わせることにより、骨芽細胞特異的にCx43をノックアウトしたマウスを作製中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] The steady-state expression of connexin43 is maintained by the PI3K/Akt in osteoblasts.2009

    • 著者名/発表者名
      Bhattacharjee R, Kaneda M, Nakahama K, Morita I.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun. 382

      ページ: 440-444

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Direct formation of proteo-liposomes by in vitro synthesis and cellular cytosolic delivery with connexin-expressing liposomes.2009

    • 著者名/発表者名
      Kaneda M, Nomura SM, Ichinose S, Kondo S, Nakahama K, Akiyoshi K, Morita I.
    • 雑誌名

      Biomaterials 23-24

      ページ: 3971-3977

    • 査読あり
  • [学会発表] 破骨細胞分化に及ぼす多価不飽和脂肪酸の影響2010

    • 著者名/発表者名
      Jizhong Yhan, 穐山雅子、中浜健一、佐藤孝浩、植松宏、森田育男
    • 学会等名
      第83回日本薬理学会年会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2010-03-18
  • [学会発表] The Role of C-terminus of Cx43 in Gap Junction Plaque Internalization2010

    • 著者名/発表者名
      (Praween Wayakanon), Rajib Bhattacharjee, Makato Kaneda, Ken-ichi Nakahama, Ikuo Morita
    • 学会等名
      第20回細胞間ジャンクション研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-01-23
  • [学会発表] The steady-state expression level of connexin43 is maintained by the PI3K/Akt pathway.2009

    • 著者名/発表者名
      Bhattacharjee R, Kaneda M, 中浜健一, 森田育男
    • 学会等名
      10^<th> International Symposium on Mechanism of Vasodilatation
    • 発表場所
      Matsushima, Miyagi, Japan
    • 年月日
      20090601-20090603
  • [学会発表] 異なるタイプの細胞間GJICを介したcAMP量の変動2009

    • 著者名/発表者名
      小沢仁、鈴木岳之、中浜健一、森田育男
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2009-12-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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