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2009 年度 実績報告書

歯周病と咀嚼能力の低下が生活習慣病の発症に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 20390489
研究機関大阪大学

研究代表者

小野 高裕  大阪大学, 大学院歯学研究所, 准教授 (30204241)

研究分担者 長谷川 陽子  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (60432457)
キーワード歯周病 / 咀嚼能力 / 生活習慣病 / メタボリックシンドローム
研究概要

1.研究歯科検診
国立循環器病センター予防検診部の健診受診者(年齢50歳~79歳)で文書により同意を得た者510名を対象に研究歯科検診を実施した。歯科検診の方法としては、標準化した方法で口腔内検査を行い、う蝕の状態を表すDMF歯数、機能歯数(ブリッジのポンティック、インプラント支持による補綴装置を含む)、咬合(噛み合わせ)の状態を表すEichner'slndex、歯周病の指標である地域歯周疾患処置必要度(CPITN)歯数を評価した。また、感圧シートによる咬合力検査、咀嚼時唾液分泌量(以下;唾液量)測定、ならびに咀嚼能率(検査用グミゼリーによる咬断片表面積増加量)測定を行った。採取した唾液は凍結保存し、real-time PCR法による歯周病細菌の同定のほか、潜血反応、ストレスマーカー(コルチゾール、アミラーゼ)濃度などの分析に用いることとした。
2.口腔健康と耐糖能との関係についての分析
対象者は、平成20年6月から平成21年6月までの期間に、国立循環器病センター予防検診部の健康診査を受診した341名(男性146名、女性195名、平均年齢65.4歳±7.5歳)とした。歯科検診と血液検査を行い、糖尿病の既往歴がない場合には75g経口ブドウ糖負荷試験(以下OGTT)を行った。耐糖能については、日本糖尿病学会の診断基準に基づき、対象者を正常群(空腹時血糖[FPG]<110mg/dLかつOGTT2時間後血糖値[2hPG]<140mg/dL)と耐糖能異常群(FPG≧110mg/dL、2hPG≧140mg/dL、または糖尿病治療)に分類した。耐糖能と歯科検診の結果との関連については、年齢調整x^2検定と共分散分析を用いて解析した。耐塘能に影響を及ぼすとされる年齢、性別、飲酒の有無を調整したのち、耐糖能と口腔健康関連因子との関係はロジスティック回帰分析を用いて検討を行った。その結果,口腔内因子として咬合支持の低下が耐糖能障害と関連していることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 都市部一般住民における口腔健康と耐糖能との関係:吹田研究2009

    • 著者名/発表者名
      吉牟田陽子, 小野高裕, 加登聡, 長谷川陽子, 堀一浩, 池邉一典, 前田芳信, 田中宗雄, 森本佳成, 野首孝祠, 谷口学
    • 学会等名
      日本咀嚼学会第20回学術大会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2009-10-03
  • [学会発表] 都市部一般住民における歯数とメタボリックシンドロームとの関係:吹田研究2009

    • 著者名/発表者名
      加登聡, 小野高裕, 長谷川陽子, 吉牟田陽子, 堀一浩, 池邉一典, 前田芳信, 田中宗雄, 森本佳成, 野首孝祠, 谷口学
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会第118回学術大会
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      2009-06-05
  • [図書] 健康寿命を延ばす歯科保健医療2009

    • 著者名/発表者名
      田中宗雄, 小野高裕
    • 総ページ数
      182
    • 出版者
      医歯薬出版

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公開日: 2012-07-19  

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