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2009 年度 実績報告書

咀嚼運動と身体運動における咀嚼運動野、身体運動野、前頭運動野の脳内血流の変化

研究課題

研究課題/領域番号 20390493
研究機関日本歯科大学

研究代表者

志賀 博  日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50226114)

研究分担者 小林 義典  日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (20095102)
荒川 一郎  日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (00277592)
横山 正起  日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (60312071)
キーワード咀嚼運動 / 身体運動 / 脳内血流 / 近赤外分光装置
研究概要

摂食機能,特に咀嚼機能は,全身の運動機能が低下した寝たきり老人でも行われる機能であり,この機能の必要性・重要性が歯科領域のみならず医科領域でも注目されている.今後の歯科臨床で極めて重要な咀嚼機能を明示するためには,咀嚼運動時における脳内血流の変化を詳細に調べ,明らかにする必要がある.本研究は,咀嚼運動と身体運動が脳血流に及ぼす影響を明らかにする目的で,事前に実験の主旨についての説明を受け,同意した健常者10名(19歳~42歳)に咀嚼運動,指タッピング運動,動的掌握運動を各20秒間行わせ,各運動前(安静時),運動中,運動終了後の脳内血流を浜松ホトニクス社製近赤外分光装置NIRO200を用いて両側の咀嚼運動野と身体運動野で記録した.なお,咀嚼運動は,軟化したチューインガムを主咀嚼側で咀嚼させた.指タッピング運動は,親指と他の指との間で人差し指,中指,薬指,小指の順に行い,動的掌握運動は,5指を同時に開閉させて行った.分析は,はじめに運動前,運動中(運動開始10秒後),運動終了1分後の3セッションの各10秒間における両側の脳血流量の平均値を算出した.次いで,脳血流の経時的変化を調べた後,運動前と他の各セッションとの間で比較した.さらに,運動前と運動中との脳血流の変化量について,3種類の運動間で比較した.その結果,咀嚼運動,指タッピング運動,動的掌握運動時の脳血流は,いずれも運動中に有意に増加したが,運動終了後に減少し,運動前の状態に回復した.また,脳血流の変化量は,咀嚼運動時が最も大きく,以下指タッピング運動時,動的掌握運動時の順に有意に小さくなった.これらの結果から,咀嚼運動の方が他の身体運動よりも脳を活性化することが示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 咀嚼運動と身体運動における脳血流の変化2010

    • 著者名/発表者名
      志賀博, 他
    • 雑誌名

      日本顎関節学会雑誌 22・23回特別(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 近赤外分光装置(NIRS)による脳内血流測定時のプローブの設定方法2009

    • 著者名/発表者名
      志賀博, 他
    • 雑誌名

      日本補綴歯科学会誌 1・118回特別

      ページ: 159

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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