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2009 年度 実績報告書

口腔悪性腫瘍に対するPDE2関連シグナル・遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 20390513
研究機関三重大学

研究代表者

田川 俊郎  三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30046346)

研究分担者 村田 琢  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (80242965)
清水 香澄  三重大学, 医学部附属病院, 助教 (20378368)
キーワードphosphodicsterase / 悪性黒色腫 / 運動能
研究概要

Phosphodiesterase(PDE)は11種類(PDE1からPDE11)に分類され,各サブファミリーはいくつかのアイソザイム(合計21種類)があり、更に、各アイソザイムにはsplice variantsが存在している.そして、細胞内のセカンドメッセンジャーであるcAMPやcGMPを分解しその濃度を調節している.したがって、cAMPやcGMPによる細胞内シグナル伝達系が存在すれば必ずPDEが存在し、そのシグナルに対して重要な役割を担っている.これまでにわれわれは口腔由来悪性黒色腫PMP細胞でPDE2による増殖と浸潤の制御、および、PDE2遺伝子変異を世界で初めて発見した.そこで,本研究ではPDE2の研究を進めるためPDE2のsplice variantsや運動能への関与について等を検討した.
PDE2には4種類のsplice variantsが報告され、各variantsが異なった機能を持つ可能性が示唆されているため、PMP細胞で発現を検討した.PMP細胞ではPDE2A2のみが発現していた.更に、5'末端に数十ベース異なるvariantsを発見した.次にPDE関連の特異的阻害剤にて運動能について検討したが、PDE2やPDE3の特異的阻害剤等は運動能に影響しなかった.これまでの一連の結果より、4種類あるPDE2 splice variantsのうち、PDE2A2が増殖と浸潤の制御に関係する可能性が示唆された.また、in vivoでの検討を行うために、PMP細胞にPDE2特異的なsiRNAを作用させ、PDE2遺伝子発現の抑制をリアルタイムPCRとウエスタンブロットで確認した。
以上の結果は以下で示す学会で発表を行った.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ヒト口蓋由来悪性黒色腫細胞でのcGMP-stimulated phosphodiesteraseの発現とシークエンス2009

    • 著者名/発表者名
      森田寛, 清水香澄, 村田琢, 田川俊郎
    • 学会等名
      第37回三重歯科・口腔外科学会
    • 発表場所
      三重
    • 年月日
      2009-12-13
  • [学会発表] ヒト口蓋由来悪性黒色腫PMP細胞でのphosphodiesterase 2スプライシングバリアントの発現2009

    • 著者名/発表者名
      森田寛, 清水香澄, 竹岡高志, 柳瀬成章, 中村真之介, 乾眞登可, 田川俊郎
    • 学会等名
      第46回日本口腔組織培養学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-12-05

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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