研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は、エナメル蛋白であるアメロゲニンの変異がエナメル質形成機構に及ぼす影響についてリコンビナント蛋白を用いて検討し、エナメル質形成不全症の発症機序の解明を行うことである。ヒト正常完全長アメロゲニンと、ヒト変異完全長アメロゲニン(P41T)のリコンビナント蛋白をそれぞれ作製した。ヒト正常完全長アメロゲニンとヒト変異完全長アメロゲニンとは、中性溶液中(pH 7.4)における凝集能に相違が認められた。また、ヒトリコンビナントMMP20を作製し、これによるヒト完全長アメロゲニンの分解様相を調べたところ、ヒト変異完全長アメロゲニンは、ヒト正常完全長アメロゲニンに比較してMMP20による分解速度が遅くなることが示された。以上のことから、アメロゲニンの変異が歯の形成期においてエナメル質の構造の異常を生じさせる可能性が強く示唆された。
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