研究課題/領域番号 |
20390524
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
宮脇 正一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80295807)
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研究分担者 |
永田 順子 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (50264429)
大牟禮 治人 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (00404484)
坂口 勝義 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (80381185)
福永 智広 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (70362994)
山元 隆文 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00457649)
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キーワード | ブラキシズム / GERD / クリアランス / 酸 / 8020 |
研究概要 |
本研究では、一般集団や8020達成者、骨格性下顎前突患者らを被験者として用いて、「良好な咬合は、睡眠時に唾液の流出率などを増加させて口腔咽頭食道内の酸のクリアランスを高めることにより、酸関連上部消化器疾患の発症を抑制する」という新たな仮説を検証することを目的とした。 はじめに小学1年生から6年生の156名を対象とした睡眠障害に関するアンケート調査を実施した。その結果、睡眠障害が疑われる小児は対象の約30%で、PDSS値が高く、OSASの可能性が示唆された。また、睡眠障害があるものでは、歯ぎしり・くいしばりの自覚、口腔周囲筋の疲労などの症状が多く、ブラキシズムが示唆された。また、GERDが疑われる消化器症状も認められた。 次に手術適応の骨格性下顎前突20名を対象にGERD症状や咬合力、咬合接触面積と安静時の唾液流出率を計測し、正常咬合者との比較を行った。その結果、骨格性下顎前突患者はGERD症状が有意に多く、咬合力は有意に弱く、咬合接触面積は有意に狭かった。このことから、骨格性下顎前突患者では咬合機能が低下しており、上部消化器症状が多いことが示唆された。 今後、小児に関しては睡眠や顎顔面形態の検査およびGERDの診断を実施する予定である。 また、骨格性下顎前突患者に対しては矯正歯科治療を行い、咬合の改善が上部消化器症状等に及ぼす影響を調べる予定である。
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