研究課題
基盤研究(B)
良好な咬合と睡眠時の唾液流出率、口腔咽頭食道内の酸のクリアランス、酸関連上部消化器疾患との関連を調べた結果、(1)骨格性下顎前突症患者では、胃食道逆流症(以下GERD症状)が有意に多く、咬合力は有意に弱く、咬合接触面積は有意に狭く、咬合機能の低下とGERD症状が関連していた。(2)成人健常者の食道内へ、人為的な酸の注入を行うと、睡眠時ブラキシズムが惹起された。(3)ブラキシズム患者に、上部消化管の内視鏡検査を行った結果、胃食道逆流症(以下GERD)の罹患率が有意に高かったが、食道炎の程度や消化器症状は比較的軽度であった。以上の一連の研究により、良好な咬合は、唾液の流出率を増加させ、咽頭や食道内の酸のクリアランスを高め、GERDの発症を抑制する可能性が示唆された。
すべて 2012 2011 2010 2009
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (14件) 産業財産権 (3件) (うち外国 1件)
J Dent Res
巻: 91 ページ: 293-8
Orthod Waves
巻: (in press)
巻: 90 ページ: 665-71
Eur J Orthod
巻: 33 ページ: 126-131
Am J Orthod Dentofacial Orthop
巻: 136(10) ページ: e1-6