研究課題/領域番号 |
20390526
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
石川 博之 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (20184492)
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研究分担者 |
沢 禎彦 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (70271666)
敦賀 英知 福岡歯科大学, 歯学部, 准教授 (30295901)
谷口 邦久 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (90105685)
秦 雄一郎 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (60465747)
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キーワード | 口蓋裂 / 瘢痕組織 / bFGF / 筋線維芽細胞 / アポトーシス |
研究概要 |
今年度は、bFGFの筋線維芽細胞のアポトーシス促進効果についての観察結果をまとめて学会発表を行った。 20日齢の雄性Wistarラットを24匹用い、対照群、粘膜骨膜を剥離した瘢痕形成群、剥離直後にbFGFを投与しフィブリン糊で被覆したbFGF投与群、Sham群を設定した。術後2日、5日、1週、2週に麻酔下に屠殺し前頭断連続切片を作製し、HE染色による病理組織学的検索と筋線維芽細胞に発現するα-SMAとアポトーシス細胞を染め分けるTUNEL法の蛍光二重染色を用いて免疫組織化学的検索を行った。 結果として、病理組織学的検索では、bFGF投与群は、術後1週間で瘢痕形成群、Sham群と較べ明らかに対照群に類似した組織像を示した。このことから、フィブリン糊を用いた粘膜骨膜剥離直後のbFGF投与は、以前の術後1週間でbFGFを投与した研究と比べ創傷治癒過程が促進されていることが考えられた。α-SMAのアポトーシス陽性反応では、bFGF投与群は、術後5日で瘢痕形成群、Sham群とほぼ同様にα-SMAのアポトーシス像を呈したが、術後1週以降では対照群に類似した組織像を示した。一方、瘢痕形成群およびSham群は、術後5日、術後1週でどちらもアポトーシス像が見られたが、術後2週では、どちらもアポトーシス像が見られなかった。これらのことから、bFGF投与群は、瘢痕形成群およびSham群と比べ術後5日でアポトーシス反応が最も広範に認められアポトーシスが促進されていることが考えられた。今後は、データが定性的なため、定量的に評価してその結果を学会発表および論文にまとめる予定である。 また現在、コラーゲン線維の動態と口蓋骨への嵌入様相の観察と架橋分析について実験を開始し、今後、結果をまとめていく予定である。
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