研究課題
1.山口県内20箇所の病院等に勤務する看護職者318名を対象にアンケート調査を実施した。アンケート内容は「遺伝」に関連した10の医療場面における看護ケアに携わった経験の有無についてである。その結果、最も多く経験していた看護ケアは、出生時・出生後に先天異常や奇形が疑われた・認められたケースのケアで66.1%、次いで入工妊娠中絶の看護ケア(胎児異常がない)49.8%、人工妊娠中絶の看護ケア(胎児異常がある)45.4%、胎児の先天異常が疑われる妊婦のケア29.5%と続き、最も少なかったのは次子の妊娠の相談(遺伝性疾患に関する)11.6%であった。2.諸外国の遺伝看護卒後教育の現状を把握する目的で、韓国、オーストラリアを視察した。両国共に遺伝看護教育は発展途上であり、日本とほぼ同様の状況であった。遺伝看護の重要性について確認し合い、遺伝看護教育に関する国際共同研究を行う運びとなった。韓国においては早速、看護師・保健師の国家試験に出題された遺伝関連問題について調査を開始し、引き続き臨床の現場における遺伝看護の実態を調査する。オーストラリアでは臨床の現場における遺伝看護の実態と卒後教育の実施状況を調査し、日本における調査結果と比較しながら、遺伝看護教育の有効なあり方を探る。3.遺伝看護教育が充実している英国から遺伝看護学の研究者を招聘し、講演会の開催(演題“Genetics and nursing: experiences in the UK and Europe")および研究に関するスーパーヴァイズを受けるための計画に着手した。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (5件)
Nursing and Health Sciences 11(1)
ページ: 102-102
日本遺伝看護学会誌 6(2)
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小児保健研究 67(3)
ページ: 446-452