研究概要 |
ポストゲノム時代を迎え、遺伝医療はますます重要になっているが、現在我が国の看護基礎教育において、「遺伝看護学」は独立してその地位を確立するまでには至っていない。したがって、学生時代に遺伝看護を学んだ看護職者は限られており、我が国の遺伝看護発展の過渡期において,卒後教育を充実させる意義は大きいと考える。このような状況を受けて、本研究では申請者らが暮らす山口県において「遺伝看護の卒後教育」を推進し,一人でも多くの看護職者が、患者(クライエント)・家族の求める最良の看護ケアを提供できるように、遺伝看護に関する教育的支援を行う。具体的には、山口県の遺伝看護教育の実態および遺伝看護の実践状況について調査し、遺伝看護における教育的支援を実践するための「遺伝看護卒後教育推進プロジェクト」を構築する実践的研究である。プロジェクトは2つの内容で構成され、研究開始初年度から4年間を第一次プロジェクトと位置づけ、その間に「遺伝看護教育セミナー」および国際遺伝看護シンポジウム等を開催する。最終年度の第二プロジェクトにおいては研究を総括し、補助金による研究期間終了後も、遺伝看護の卒後教育を継続実施できるように、その方策について検討し、実践する。
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