研究課題/領域番号 |
20390546
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
山本 あい子 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (80182608)
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研究分担者 |
上泉 和子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (10254468)
渡邊 智恵 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 准教授 (00285355)
西上 あゆみ 梅花女子大学, 看護学部, 准教授 (30285324)
田村 康子 近大姫路大学, 看護学部, 講師 (80326305)
安達 和美 近大姫路大学, 看護学部, 准教授 (70280104)
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研究協力者 |
村上 眞須美 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手
田村 康子 兵庫県立大学, 大学院・看護学研究科, 博士
黒瀧 安紀子 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 講師
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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キーワード | 災害看護 / 備え / 概念枠組み / 教育 / 実践 / 研究 / 管理 / 国際調査 |
研究概要 |
本研究は、看護学分野における災害に対する「備え(preparedness)」の概念を明らかにし、看護が災害に備えるために世界で共有できる看護職の「備え」枠組みを開発することを目的とした。1)第1段階の備え要素の抽出は、文献検討ならびに面接調査(グループ及び個別面接)を通して実施した。文献には、看護系の研究論文・国際機関の報告書・さらにガイドライン・マニュアルも含めた。面接調査は、災害を経験した国や地域の医療職や看護管理者を対象として実施した(米国・モロッコ・中国・日本を含む)。その結果、備え枠組み案として、看護ケア提供・看護教育・看護管理・看護研究の4大要素とした。各大要素に、中要素として、物/施設/設備、人、予算・費用、組織/システム、地域特性/文化、情報/コミュニケーション、理念/心構えの7要素を設定した。2)第2段階として、これらの大要素と中要素原案の検証を2段階により実施した。(1)第一段階:これら28要素の妥当性の検証は、国内外の災害看護教育者・研究者・実践者77名中、27名から枠組み自体は妥当との判断を得た。 第2段階:第一段階で回答の得られた研究協力者を対象として、4大要素毎に7要素に含まれる小項目を、デルファイ法によって抽出した。研究協力者は、第1回目の回答は27名中6名、2回目は6名中5名、3回目は5名中4名、また4回目は4名中1名から回答を得た。各要素の小項目として、看護ケア提供122項目、看護教育90項目、看護管理132項目、看護研究77項目、計421項目となった。ただし、4回のデルファイ調査の回答期間は、1ヶ月から10日前後であり、回答期間が短期間だったこと、また抽出された項目数が多数であったこと等から回答者数が.なく、項目のさらなる精錬を含めて、今後の課題となっている。
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