研究課題/領域番号 |
20390551
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
増島 麻里子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (40323414)
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研究分担者 |
佐藤 まゆみ 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (10251191)
岡本 明美 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (20456007)
阿部 恭子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 特任講師 (00400820)
吉田 千文 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (80258988)
渡邉 美和 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (90554600)
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キーワード | 看護学 / がん看護 / 乳がん / サポートグループ |
研究概要 |
本年度は1.プログラム構成の検討、2.プログラム評価方法の検討を目的に以下の研究に取り組んだ。 1.プログラム構成の検討に関する研究 (1)初発乳がん患者用プログラム:平成21年4月に、「初発用プログラム(平成21年1~3月実施)」参加者16名のうち研究同意が得られた8名中7名に対してインタビューを行った。平成20年度に行った同インタビューと合わせ、「初発用プログラム」に参加した全19名のプログラム参加体験を分析し、プログラム構成を検討した。対象者は、平均年齢50.8±9.9歳、術後平均期間20.4ヶ月、乳房切除術7名・温存術13名(両術式1名含む)であった。分析の結果、体験に影響する4つのプログラム内容[(1)看護師による情報提供、(2)乳がん手術体験者同士の話し合い、(3)セッションを重ねるプログラム形態、(4)プログラムの運営方法]、および、プログラム内容に関連する31の体験[自分で病気に対処していけると実感する、家族にも言えない本音を話せる等]が明らかになった。情報提供と話合いを組み合わせた本プログラムは、参加者に肯定的な体験や変化をもたらす一方で、話合いでのグループ編成や患者固有の問題に対してプログラム内容をさらに工夫する必要性が示唆された。成果は学会で発表した。(2)再発患者用プログラム:「再発患者用プログラム」参加募集を開始したが、参加者が集まらない現状であった。理由を検討した結果、長期間にわたるプログラムではない再発患者用セルフヘルプグループが近隣で活性化し、再発乳がん患者のニーズが満たされつつあると考えられた。従って、今後はよりニーズの高い「初発患者用サポートグループプログラム」に焦点化することと決定した。 2.プログラム評価方法の検討に関する研究 前年度と同様、研究組織17名で計6回の研究会議を開催し検討した。次年度の評価実施に向けて、活用する尺度を数点に絞り、信頼性・妥当性等を確認する作業を行っている。
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