研究課題/領域番号 |
20390551
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
増島 麻里子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (40323414)
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研究分担者 |
渡邉 美和 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (90554600)
浅井 潤子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (30554597)
吉田 千文 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (80258988)
佐藤 まゆみ 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (10251191)
阿部 恭子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (00400820)
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キーワード | 看護学 / がん看護 / 乳がん / サポートグループ |
研究概要 |
本年度は、前年度同様に乳がん手術体験者のためのサポートグループプログラムを継続しながら、短期・長期的な効果の評価研究と英国フィールドリサーチを行った。 【調査1】プログラム参加者を対象とするアウトカム評価 プログラムは、(1)平成23年6月~7月、(2)平成24年2月~3月の計2クール開催した。対象者は、申込者19名のうち研究参加に同意した17名、平均50.4歳、術式は乳房切除術7名、乳房温存術10名、平均術後期間は1クール目14.8ヶ月(med=6)、2クール目10.8ヵ月(med=11)であった。短期評価は、4つの各セッション直後に自記式質問紙調査を行い、情報提供理解度および話し合い満足度を"とてもよくわかった・とても満足:5点"から"全くわからなかった・かなり不満足:1点"の5段階尺度で平均点を算出した。分析の結果、情報提供理解度平均4.2、話し合い満足度平均4.5であった。長期評価は、プログラム開始前から終了1年後までの5つの時期に質問紙調査および終了1年後のインタビューを行った。分析の結果、プログラム開始前と比較してプログラム終了直後では、がんに対する心理的適応尺度、外傷後成長尺度の平均得点の改善が認められ、終了3か月後には得点が弱まり、終了後6ヵ月に得点がやや改善した。 【調査2】プログラム運営者を対象とするプロセス評価 平成23年度プログラム運営スタッフのうち、延べ53名を対象にグループインタビューを行った。平成22年度より蓄積したデータについて、スタッフの実践内容を質的帰納的に分析した結果、情報提供の場面では《情報提供時の参加者の関心度や理解度の把握》、話し合いの場面《参加者間の良好な関係づくりをめざした調整》、運営全体"における場面《参加者間の相互支援関係の育成》等43の実践が明らかになった。 【調査3】プログラムの構成内容、運営方法、評価方法の示唆を得るために、がん患者と家族のサポートグループ提供施設CancerKinおよびMaggie's Dundeeを視察した。
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