1.研究成果誌上発表:「がんサバイバーの健康生成のための運動プログラムの開発 文献レビュー」と題する総説を日本がん看護学会誌に掲載した。 2.運動プログラム内容紹介DVDの作成:運動プログラム実施群に向けた有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチングの内容紹介DVD「より健康にあなたらしくなるためのエクササイズ」の作成と、コントロール群に向けたDVD「さわやかに、しなやかにストレッチ・ムーブメント」を作成した。 3.運動効果評価方法に関する認知・神経科学領域からの情報収集:米国イリノイ大学(Urbana-Champaign校)のHillmann博士と紙上敬太博士を訪問し、認知・神経科学領域での運動の効果について討議した。中等度の有酸素運動により、注意力が向上し、遂行機能テスト得点の向上が認められており、主観的評価指標のみならず脳波など神経学的指標を用いて、がんサバイバーの治療後の抑うつ気分や集中力の低下に対する効果を評価する方法について示唆を得た。また運動群とコントロール群間で生じるコンタミネーションへの予防策とその発生後の対処・統計解析方法など研究計画立案に向けたより具体的な部分での解決策を得た。さらにイリノイ大学シカゴ校を訪問し、Hacker博士らによる運動プログラム、データ管理方法について討議した。複数のリサーチナースにより正確なデータ収集のためのマニュアルやデータ収集用紙の作成方法について示唆を得た。 4.研究実施施設での倫理審査委員会に研究計画書を提出する準備:上記2、3の結果を踏まえ、運動プロラムの研究計画書作成のため研究実施施設とシステム構築に向けた協議を行い、次年度早期の研究申請準備を進めた。
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