(1)がん治療中、治療後の人々(以下、がんサバイバー)は侵襲的な治療(手術、化学療法など)による影響で治療後に体力の低下による脆弱感、倦怠感をもち、これにより抑うつ的気分を持ちやすく、集中力、注意力などの認知的機能も低下しやすく、これらががんサバイバーのQOLの低下をまねく要因となっている。 本研究では化学療法を受けるがんサバイバーに対して積極的な身体活動量を促す支援実施群と非支援群の2群比較により、支援の効果を評価する。支援の効果評価指標は日常的な身体活動量、下肢筋力などの身体機能、倦怠感、抑うつ、不安などの心理的機能、集中力などの認知的機能、全体的健康観とする。これらの指標について介入前、介入後数ヶ月間の変化を評価する。 (2)(1)の2群間比較試験を実施するにあたり、対象者の療養生活や日常生活活動量を継続的にモニタリングし、適切なアドバイスを提供するシステムを構築する。
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