研究課題/領域番号 |
20390561
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
丸 光惠 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (50241980)
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研究分担者 |
武田 鉄郎 和歌山大学, 教育学部, 教授 (50280574)
奈良間 美保 名古屋大学, 医学部, 教授 (40207923)
石崎 優子 関西医科大学, 医学部, 准教授 (20411556)
岡崎 章 拓殖大学, 工学部, 教授 (40244975)
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キーワード | 小児慢性疾患 / 思春期 / 看護 / キャリーオーバー / 移行期支援 / 成人医療 / 小児医療 |
研究概要 |
1)移行期ケアを中心とした海外フィールド調査と文献検索、Web検索 海外における移行期支援の現状および移行支援プログラムの実際に関する情報収集を行った。 2)全国の医療機関の小児慢性疾患患者のケアに携わる看護師を対象とした国内調査 上記の資料を分析した結果を踏まえて全国調査を行った。調査の結果、日本の医療機関では小児慢性疾患患者は、成人になっても小児医療にとどまっているとの回答が最も多く、移行準備支援も十分に行われておらず、また、移行に関する基準や教育や連絡会などもほとんど無いことが明らかとなった。 3)成人移行期支援看護師の養成 上記の結果をふまえ、看護師対象の教育プログラムが必要であるとの考えから、小児慢性疾患患者のケアに携わる看護師を対象として「成人移行期支援看護師養成講座」の実施および、プログラムで活用する「看護ガイドライン」の作成を行った。養成講座では看護師・医師・心理士など専門職による集中講義および、事例検討を含むグループワーク・患者当事者のシンポジウムを含むプログラムを実施し、3年間で合計87名の「成人移行支援看護師」を育成した。 4)看護ガイドラインの作成、試用、評価および改定 看護ガイドライン(初版)を用いて、上記講座を全課程修了した認定看護師を中心として、看護モデル作成にむけた事例への試用を行った。試用の結果に基づいて、看護ガイドラインの評価・修正を行った。施設での取り組みや実践事例を加え、評価をもとに修正した、修正版ガイドラインを「成人移行期支援看護師・医療スタッフのための移行期支援ガイドブック(第2版)」としてまとめた。
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