小児慢性疾患患者の生存率は上昇し続けている一方、成人を迎えた慢性疾患患者には多様な心理・社会的問題が報告されている。英米豪等諸外国では10代早期より成人医療への移行プログラムが重要視され、実施されている。そこで、これらのプログラムを参考に、日本の移行期の現状に関する調査を行い、成人移行を促進する看護職向け看護モデル(看護ガイドラインおよび教育プログラム)とともに、患者向け情報サイトやインタラクティブメディア・ツールの開発を目的とし、以下の内容について調査・検討を行っている。 (1)北米及び欧州の思春期・青年期の小児慢性疾患患者への看護についてのフィールド調査・資料収集 (1)成人医療への移行を促進する看護の実態 (2)患者の利用する情報サイトや主体的な治療参加を意図したインタラクティブメディア・ツールの活用状況 (2)国内調査 (1)成人移行期(18-25歳)の小児慢性疾患患者の心理社会適応の実態とその関連要因 (2)小児慢性疾患患者の成人移行期の問題への看護職の対応と、看護ー関連職種間の協働に関する実態 (3)小児慢性疾患患者の成人移行期の心理社会適応に関して、他職種と協働を図った看護の実際とその有効性
|