研究課題/領域番号 |
20390566
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
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研究分担者 |
江藤 宏美 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (10213555)
大隅 香 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (70407625)
西原 京子 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (80172683)
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キーワード | 睡眠 / 胎動 / 妊婦 / ハイリスク妊娠 / 加速度センサー |
研究概要 |
妊婦の就寝中の胎動モニタリングを実施した。本年度は、健康な妊婦班7名とハイリスク・貴重児妊婦班2名(前回子宮内胎児死亡および乳児死亡)を対象としてデータ収集を行った。 現在までに分析が終了している健康妊婦班の4名については、胎動の頻度や特徴について以下の点が判明した。1時間当たりの胎動数Index(n/h)は、最小値58.72、最大値164.94、中央値97.64であった。 測定時期による中央値は、(1)妊娠28週:107.72、(2)妊娠32-34週:103.19、(3)妊娠36-38週:67.18となり、週数を経るにつれて減少する傾向がみられた。また28~38週において、胎動のない最大持続時間は最短480秒、最長1498秒であった。 終夜の胎動記録において、胎児のしゃつくりを示す「2~3秒に1回の定期的な間隔で持続的に出現する波形」が認められ、その波形は他の動きと明確に区別することができた。 就寝後2時間・起床前2時間の時刻から、胎動10回カウントに要した時間(分)は最小値0.6、最大値34.1、中央値12.95、平均値10.7(±8.54SD)となった。各妊婦・各週数・基準時間によってばらつきがあり、睡眠経過による差は認められなかった。 胎動記録装置を用いて自宅における妊婦の夜間胎動モニタリングは可能であり、妊婦の睡眠時にも活発な胎動が存在することが判明した。 ハイリスク・貴重児妊婦の測定においては、胎動測定については問題なく測定できた。しかし、喪失後の次子の妊娠に伴う精神的フォローの必要性があり、妊娠経過に応じた定期的な情緒的サポートの重要性がある。
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