研究課題/領域番号 |
20390568
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研究機関 | 千葉県立保健医療大学 |
研究代表者 |
石垣 和子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (80073089)
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研究分担者 |
山本 則子 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (90280924)
片倉 直子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (60400818)
法橋 尚宏 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60251229)
本田 彰子 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (90229253)
伊藤 隆子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 講師 (10451741)
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キーワード | 家族 / 信念 / ビリーフ / 指標 / 退院支援 / 看護師 / 規範 / 介護 |
研究概要 |
家族の信念アセスメント表として平成20年度に作成したたたき台のうち、計画に従って、小児(障害・慢性疾患)・高齢者・精神疾患・難病患者の7領域の結果を国際学会にて発表し(国際家族看護学会:2009,6,月,アイスランド)、国際研究者の討議にかけた。海外の研究者からは関心とコメントが寄せられた。発表内容には、家族が抱く信念のほかに看護師が抱く家族や退院に対する信念が大きく出現しており、そのことへの注目が集まった。1983年から2008年までの文献のメタ統合という手法に加え、退院支援部署の看護師からデータを得たことによる当然の帰結と思われた。 帰国してからは、国際学会で得たことを共有し、以下の方針で研究を進めることにした。すなわち、家族から直接データを得ている文献のメタ統合、ないしは家族から直接データを得るという方法を強化することにした。そして各班が、看護師からの聞き取り、文献検討、家族からの聞き取りという3点セットのデータをもとにアセスメント指標を検討することにした。 上記のように研究を重ねた結果、各領域ごとに得られた信念がほぼ固まってきており、例えば高齢者を介護する家族の場合は、家族には家族員間で迷惑をかけるかどうかに関する信念、家族規範の変化の度合いとのバランスに関する信念、介護の困難さに関する信念などがあり、看護師には望ましい家族像に関する信念、看護師の家族看護役割に関する信念、長期入院の弊害に関する信念などが挙がっている。年度末現在、各領域で新たに得たデータとこれまでに得た信念とのの整理を行っており、H21年に計画した7領域のアセスメント指標を統合する作業は、平成22年度に持ち越した。
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