研究課題
基盤研究(B)
日本における家族のビリーフの根底には、おもなビリーフとして、【人と人との関係性に関するビリーフ】、【死と病に関するビリーフ】、【役割規範に関するビリーフ】、【介護者としての自己に関するビリーフ】があった。また、看護各専門領域特有のビリーフはこのおもなビリーフの下位カテゴリーとして構造化されることも分かった。このビリーフの表し方は、カナダカルガリ大学のWright 博士と Bell 博士が提唱してきたモデルとは異なる観点を含んでいる。それは、その社会的にありがちなビリーフの背景を念頭に置く内容となっていることであり、日本文化的な側面を表現しているともいえる。Wright 博士と Bell 博士のイルネスービリーフモデルは素晴らしいが、日本で看護実践するには日本文化への翻訳が必要である。この研究はイルネスービリーフモデルを日本で活用するための橋渡しになるものと考えている。今後はこのおもなビリーフを基盤としたビリーフの解説書を作り、現場への適応可能性を検証してさらに精錬していく予定である。
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千葉大学看護学部紀要 32
ページ: 63-68