研究課題/領域番号 |
20390569
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
永田 智子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80323616)
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研究分担者 |
村嶋 幸代 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60123204)
田口 敦子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (70359636)
有本 梓 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (90451765)
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キーワード | 看看連携 / 退院支援 |
研究概要 |
1.文献検討:「看護」and(「連携」or「継続ケア」or「多機関医療協力システム」)and(「外来」or「訪問」のキーワードで、国内の文献検討を行った。その結果、[and「訪問」]で528件、[and「外来」]で287件の文献がヒットし、中でも看看連携に直接関連する文献89本を精読した。論文記載内容は、「システム整備」「個別支援」「その他」に大別された。さらに「システム整備」に関する26本を検討した結果、看看連携のシステム整備の方法は「組織の改善」「場の設定」「ツール開発」に、また、連携の範囲は「機関内」「機関間」「地域全体」に分けられることが分かった。 2.ヒアリング:1の文献検討の結果を踏まえ、「システム整備」に先進的に取り組んでいる機関へのヒアリング調査を行った。その結果、各機関に共通していたのは、「連携システムの構築に至った経緯」「連携システムを構築するためのプロセス」「連携システムが病院全体に普及した要因」「連携システム構築後の効果」であった。連携システムを構築するためには、看護管理者が継続看護の必要性を認識し、在宅医療の知識がある他部門の看護職を含めた中心メンバーを選出し、病院全体を巻き込んでシステム構築に取り組む必要があり、その結果、病院全体の看護師の継続看護への意識が高まり、看看連携が円滑となる風土の形成や看護の質の向上に繋がったと考えられた。 3.実態調査:1,2の結果を踏まえ、全国の病院における看看連携の実態調査を行うため、そのプレテストを近隣の退院支援看護師に対して行い、本調査における調査票の設計を行った。
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