研究課題/領域番号 |
20401003
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小林 浩二 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30111793)
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研究分担者 |
伊藤 貴啓 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10223158)
呉羽 正昭 筑波大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (50263918)
伊藤 徹哉 立正大学, 地球環境科学部, 講師 (20408991)
飯嶋 曜子 獨協大学, 外国語学部, 講師 (20453433)
小原 規宏 茨城大学, 人文学部, 講師 (40447214)
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キーワード | ルーマニア / ブルガリア / 農村 / ドブリチ / シリストラ / ルカル / マグラ / 農業経営体 |
研究概要 |
本年度は、3年計画の2年目であり、その目的は、ルーマニア、ブルガリアの農村の全体像を把握するとともに、いくつかの事例地域(カウンティ・コミューン・集落)を選んで、実態調査を実施した。昨年同様、ルーマニア班、ブルガリア班に別れて、調査研究を行った。調査の日程はつぎのとおりである。ルーマニア(7月11日~7月29日)、ブルガリア(8月31日~9月12日)。 1.ルーマニア班 アルジェシュArgesカウンティのルカルRucar、ブラショフBrasovカウンティのマグラで実態調査を実施した。ルカルでは、1990年以降の農林業の変化及び観光業の変化(農家民宿)を中心に、マグラでは、就業構造の変化を中心に調査を行った。組織の再編、民営化(レスティチューション)の断行、EUや国からの財政的援助がされるなかで、林業、建築・建設業、観光業の発展がみられる一方で、森林の過剰伐採、経営体の格差拡大、河川汚染、ゴミの増加などの環境問題が顕在化していた。また、ルーマニアの農村に関する資料収集(統計、各種地図など)を行った。 2.ブルガリア班 ブルガリア北東部のシリストラSilistra及びドブリチDobric両カウンティで農村の実態調査を実施した。調査内容は、農業経営体での聞き取り調査、両カウンティの役所での聞き取り調査、統計局での統計の入手等であった。農業経営体を存続・発展させるために、内的外的条件に対応した経営を編み出していることがわかった。具体的には、施設の改修、農用機械の更新、ホテル業などを取り入れた多角経営化、新たな作物・果樹(ヒマワリ、リンゴ等)の導入等である。
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