研究課題/領域番号 |
20401013
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
廣田 律子 神奈川大学, 経営学部, 教授 (70260990)
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研究分担者 |
吉野 晃 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60230786)
丸山 宏 筑波大学, 人文社会学研究科, 教授 (00229626)
松本 浩一 筑波大学, 図書館情報メディア研究科, 教授 (00165888)
森 由利亜 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30247259)
泉水 英計 神奈川大学, 経営学部, 准教授 (20409973)
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キーワード | 宗教学 / 民俗学 / 民族学 / 文化人類学 / 祭祀儀礼 / 儀礼文献 / 伝統文書 / 道教 |
研究概要 |
すでに調査した湖南省藍山県ヤオ族(ユーミエン)が実施した度戒儀礼の儀礼内容の分析と合わせ、儀礼で使用された大量の儀礼文献及び文書の録文作成、校訂作業、解読分析、現代語訳を進めた。さらに儀礼の司祭宗教者及び受礼者に対し聞き取り補足調査(5月・8月・11月に実施)を行ない儀礼内容と使用文献及び受礼者の家族親族についての確認作業を行ない儀礼の全容の解明に努めた。 11月に神奈川大学においてヤオ族文献を収蔵するドイツ バイエルン州立図書館員、現地中国湖南省の研究者及び伝承者(祭司)を招聘し「ヤオ族伝統文献研究国際シンポジウム」を実施し成果の中間報告会を行なった。日本国内の歴史学、文化人類学はもとより、地理学、言語学等多分野のヤオ族研究者間での活発な研究交流を図った。さらに1月に東京大学で「『ラオス北部のランテンヤオ族民間伝統文書の保存・集成・解題』プロジェクト・神奈川大学ヤオ族文化研究所共同研究会」を開催しラオスのヤオ族研究者との研究交流をさらに深めた。 なお神奈川大学プロジェクト研究所ヤオ族文化研究所は月に1回程度研究会を開催し、刊行物として『ヤオ族伝統文献研究国際シンポジウム予稿集』及び『瑶族文化研究所通訊』2号を刊行し、さらに神奈川大学歴民調査報告等12集「中国湖南省藍山県ヤオ族儀礼文献に関する報告I」でも研究成果の公表に努めた。この際映像資料に字幕を付すことで儀礼で読誦されるテキスト及び呪文を明確化する取り組みをした。儀礼文献・文書及び画像資料のデータ化をさらに進め、ヤオ族文化研究所ウェッブサイト(http://www.yaoken.org/)で内部公開をしている。
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