研究課題/領域番号 |
20401013
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
廣田 律子 神奈川大学, 経営学部, 教授 (70260990)
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研究分担者 |
吉野 晃 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60230786)
丸山 宏 筑波大学, 人文社会科学研究科, 教授 (00229626)
松本 浩一 筑波大学, 図書館情報メディア研究科, 教授 (00165888)
森 由利亜 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30247259)
浅野 春二 國學院大學, 文学部, 教授 (30289714)
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キーワード | 宗教学 / 民俗学 / 民族学 / 文化人類学 / 祭祀儀礼 / 儀礼文献 / 伝統文書 / 道教 |
研究概要 |
すでに調査した湖南省藍山県ヤオ族(ユーミエン)が実施した度戒儀礼の儀礼内容の分析と合わせ、儀礼で使用された大量の儀礼文献及び文書の録文作成、校訂作煮、解読分析、現代語訳を進めた。 儀礼の実践及び儀礼で使用される文献の両面から、ヤオ族の儀礼知識の全容を把握し、儀礼間の関係、儀礼の構成要素の異同を明確にすることで度戒儀礼の体系的な位置付けを行なう必要が出てきた。特に中規模の通過儀礼の還慰儀礼との関係を明らかにするため、11月に藍山県盤家で行なわれた還家愿儀礼調査を実施し、詳細な程序の作成を進めた。度戒儀礼と他の儀礼の類型を重ね合わせることでその豊冨な儀礼知識が日々行なわれる儀礼生活の中でどのように伝承されているかの詳細についても探求を進めた。 南山大学人類学博物館で資料の閲覧収集を進め(6月)、複数の異本と対校することで藍山県の文献の個性と普遍性を明確にする取り組みを進めた。ヤオ族の文献を収集している国内外諸機関との連携関係を確立し、ヤオ族文化研究所をヤオ族の儀礼文献の保存・活用・継承に資する研究拠点とし、国際的な研究ネットワークの構築を図った。 さらにメンバーが国際学会「地方道教儀礼実地調査比較研究」(香港大学)、「荊門瑤族授戒儀式初探」(フンボルト大学)、「瑤族度戒文書 解説と翻訳」(コロラド大学)に招聘を受け、研究成果の発表を通じて研究交流の成果を挙げた。 なお神奈川大学プロジェクト研究所ヤオ族文化研究所は月に1回程度研究会を開催し、刊行物として『瑶族文化研究所通訊』3号を刊行し、さらに神奈川大学歴民調査報告等13集「中国湖南省藍山県ヤオ族儀礼文献に関する報告II」でも研究成果の公表に努めた。文書及び画像資料のデータ化をさらに進め、ヤオ族文化研究所ウェッブサイト(http://www.yaoken.org/)で内部公開をしている。
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