研究課題/領域番号 |
20401024
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
松岡 洋子 岩手大学, 国際交流センター, 准教授 (60344628)
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研究分担者 |
足立 祐子 新潟大学, 国際センター, 准教授 (00313552)
土屋 千尋 帝京大学, 文学部, 教授 (00242389)
西山 教行 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (30313498)
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キーワード | 移住社会 / 言語政策 / 複言語・複文化主義 / 教師教育 / 国際研究連携 |
研究概要 |
本研究は、近年外国からの移住者の定住化が進んでいる日本、韓国、台湾、ドイツ、フランスを対象とし、社会統合のための移住者と受け入れ住民双方にとっての共通言語教育を取り巻く新たな研究の枠組みを構築し、多文化的統合を目指した移住社会の言語施策に資することを目的として実施された。20年度は過去5年行ってきた日本国内およびフランス、ドイツ、韓国の状況把握および情報整理を引き続き行った。また、新たな対象地域である台湾の訪問調査を松岡、土屋がそれぞれ言語施策および教育内容、教育方法、評価の各観点から実施した。以上の調査研究により、ドイツで韓国は政策的に移民受け入れが進み、言語政策はCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づき、具体的な目標が定められ進められているのに対し、日本、台湾は移住者の居住する地域で恣意的な言語教育が継続されていることが明らかになった。これについて、それぞれの研究者が学会等で発表、講演を行い、国をまたがる共同研究の必要性についての認識が各国問で高まった。 さらに、来年度実施予定の国際シンポジウムについて、各地の研究者、実践者と打合せし、開催の準備を進めてきたが、平成21年度6月に京都大学を会場として、フランスと日本語移住者に対する言語教育について教師を視点に研究会を開催することが決定した。また、9月には韓国にて多文化社会推進のための世界フォーラムが安山市で開催されることになり、参加を招聘された。
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