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2008 年度 実績報告書

解放前後、太湖流域農漁村の「郷土社会」とフィールドワーク

研究課題

研究課題/領域番号 20401028
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

太田 出  兵庫県立大学, 経済学部, 准教授 (10314337)

キーワード中国近現代史 / 江南デルタ(太湖流域) / フールドワーク / 農漁村 / 市鎮 / 土地改革
研究概要

本年度は当研究課題の初年度にあたるため、まず6月に研究代表者(太田出)および連携研究者(山本英史、稲田清一、小島泰雄)・研究協力者(吉田建一郎、戸部健、宮田義矢)が神戸に集合し、夏季の太湖流域農村現地調査に向けて基本的な計画を立案するとともに、調査すべき諸問題について議論を行って質問票を作成した。
かかる準備を行ったうえで、7〜8月にかけて2〜3週間ほど、調査候補村であった、上海市青浦区の広富林村・王家村・陳家村・大長浜村に入り、解放後の地方行政、土地所有(土地改革)、工商業、漁業、日本住血吸虫病(血吸虫病)防治などについて老農漁民からヒアリングを実施した。また、当研究課題の重要な試みの一つであるGPSによる測量に向けても準備をすすめた。その際には、呉滔(中国中山大学)と侯楊方(中国復旦大学)の同行・協力をえた。
帰国後には、ただちにヒアリング内容の整理を開始、数年前からの準備段階におけるヒアリング内容ともあわせて、佐藤仁史・太田出・稲田清一・呉浴編『中国農村の信仰と生活-太湖流域社会史口述記録集』(2008年、汲古書院)を出版・公開した。本書には口述記録とともに、研究成果として稲田清一「呉江県農村部における行政区と集落」、佐藤仁史「近現代江南の村落構造の変容と民間信仰」、太田出「連家漁船から陸上定居へ」、張舫瀾「劉猛将伝説と呉江荘家〓猛将会調査」の4論文を掲載した。しかし発表できた口述記録は全ヒアリングの一部分にすぎぬから、今後も継続して整理・公開していきたいと考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 太湖流域社会史現地調査報告--外国史研究者とフィールドワーク2008

    • 著者名/発表者名
      太田 出
    • 雑誌名

      近代中国彙報 30

      ページ: 91-115

  • [雑誌論文] 清末民国期の太湖流域漁民--漂泊・漁〓生活と入漁慣行2008

    • 著者名/発表者名
      太田 出
    • 雑誌名

      加藤雄三編『東アジア内海世界の交流史』

      ページ: 217-236

  • [雑誌論文] 明清時代「歇家」考--訴訟との関わりを中心に2008

    • 著者名/発表者名
      太田 出
    • 雑誌名

      東洋史研究 67-1

      ページ: 34-68

    • 査読あり
  • [図書] 中国農村の信仰と生活--太湖流域社会史口述記録集2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤仁史, 太田出, 稲田清一, 呉滔編
    • 総ページ数
      410
    • 出版者
      汲古書院

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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