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2008 年度 実績報告書

四川省成都平原蒲江県域における秦漢代製鉄遺跡の調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 20401032
研究機関愛媛大学

研究代表者

村上 恭通  愛媛大学, 東アジア古代鉄文化研究センター, 教授 (40239504)

研究分担者 佐々木 正治  愛媛大学, 東アジア古代鉄文化研究センター, 助教 (60457380)
笹田 朋孝  愛媛大学, 上級研究員センター, 上級研究員 (90508764)
キーワード四川省 / 蜀・臨〓縣 / 製鉄遺跡 / 前漢代前半期 / 長江流域 / モクレン
研究概要

平成21年5月、大学院生1名を同道して、二次調査予定の蒲江県鉄牛村遺跡の現況観を実施した。鉄牛村遺跡は前漢代~後漢代におよぶ複数時期の製鉄址を有する遺跡で、平成19年12月に発掘調査を開始した。出土土器の特徴から、前漢代前葉段階または秦代以前に遡る可能性をもつ遺跡である。この5月の事前調査の成果を受けて、渡航期間12日(11月30日~12月11日)の第二次調査を実施した。調査参加者は愛媛大学教員2名、考古学専攻生(3回生4名、2回生2名)で、中国側は四川大学李映福教授と考古学専攻生3名である。
第二次調査では2007年度冬期の発掘調査区を拡張して精査した結果、地山を急角度に削って斜面を設け、使用済み煉瓦、鉄滓、そして木炭が投棄された痕跡を検出した。斜面堆積物の中から土器口縁部片が出土し、前漢代前半期に属するものとみられる。また木炭が大量に出土し、遺存状況の良好な木炭を下層から上層へとサンプリングを実施し、放射性炭素年代測定を実施した結果、紀元前2世紀~紀元1世紀の年代を得ることができ、出土遺物との整合性を確認することができた。また燃料と考えられる木炭の樹種を鑑定した結果、一般的に燃料として選択される雑木以外に、モクレン科など通常燃料として使用されない樹種が使用されていることが判明した。長江流域で初めてとなる漢代製鉄炉が、さまざまな樹種を燃料として製鉄を行っていることがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 四川成都平原における製鉄遺跡発掘調査と中国製鉄研究史2010

    • 著者名/発表者名
      村上恭通
    • 学会等名
      第76回日本考古学協会総会
    • 発表場所
      国士舘大学(発表確定)
    • 年月日
      2010-05-23
  • [備考]

    • URL

      http://www.ccr.ehime-u.ac.jp/aic/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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