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2008 年度 実績報告書

中央アナトリアにおけるハジュトゥール・ホユック遺跡の考古学的予備調査

研究課題

研究課題/領域番号 20401039
研究機関(財)中近東文化センター

研究代表者

山下 守  (財)中近東文化センター, アナトリア考古学研究所, 研究員 (70370195)

研究分担者 津村 宏臣  同志社大学, 文化情報学部, 講師 (40376934)
キーワード考古学 / トルコ / 中央アナトリア / 鉄器時代 / フリュギア / 都市遺跡
研究概要

平成20年度の中央アナトリアにおけるハジュトゥール・ホユック遺跡の考古学的予備調査では、トルコ文化観光省考古局の調査許可の関係から予定した遺跡の地中磁気探査を行うことが出来なかった。このため調査計画を変更して、遺跡の地中磁気探査は平成21年度に地中レーダー探査と並行して実施することとし、平成20年度には以下の様な代替調査を行った。
1.調査キャンプの整備、ハジュトゥール・ホユック遺跡の清掃の後、平成20年7月後半に平成19年度に作成した遺跡地形図のコントロールと修正作業を行った。
2.平成20年8月前半に遺跡に隣接する地域の地形図の作成作業を行った。
3.平成20年8月後半から10月後半までは平成19年度に遺跡で表面採集した土器片の実測作業を行うと共に、それらの分類、比較研究を通じて遺跡の存続年代の推定を行った。
以上の様な平成20年度における1.と2.の調査の結果として、ハジュトゥール・ホユック遺跡の今後の本格的調査の基礎となる、遺跡及びその隣接地域の高精度GIS地形図が完成した。
また3.のハジュトゥール・ホユック遺跡で表採された土器片の整理、研究からは、表採土器のほとんどが鉄器時代のフリュギアの土器に属すること、またこれらのフリュギアの土器には前期、中期あるいは後期フリュギア時代に属するものが含まれていることが確認された。こうした事実から、この遺跡に眠る都市が紀元前9世紀頃の前期フリュギア時代に建設され、紀元前4世紀頃の後期フリュギア時代まで継続して居住されていたと言うことが明らかとなった。この様に表採土器の研究を通して初めてハジュトゥール・ホユックがフリュギア時代にのみ居住された純粋なフリュギアの都市遺跡であることが明確に示されたと言える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ハジュトゥール. ホユックにこける考古学的予備調査2009

    • 著者名/発表者名
      山下守
    • 学会等名
      第19回トルコ調査研究会
    • 発表場所
      (財)中近東文化センター
    • 年月日
      2009-03-29

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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