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H20年度は、モンゴル中央部、トルコ南部、中国内陸部、グルジア全域にわたって研究代表者ならびに連携研究者とで乳文化についての現地調査をおこなった。乳加工体系、乳製品利用、家畜管理技術についてインタビューと観察を行うと共に、乳文化に関連する一連の項目について写真もしくはビデオカメラで撮影し、画像としてのデータ蒐集に専念した。一部は、下で説明する乳文化デジタルデータに掲載・公開している。
また、H20年度は採択初年度に当るため、6月に研究会を行い、より良き調査研究を推進すべく、連携研究者と情報交換と研究打ち合わせを行った。2月には報告会を企画し、H20年度の活動報告とH21年度に向けての研究計画について話し合った。
そして、本年度においては、乳文化デジタルデータをアーカイブ構築した。「デジタルアーカイブ乳文化に関わる希少情報」と題し、URLアドレスhttp://www.milkculture.com/index.php上に公開するに至った。公開するまでに1年間をかけて、乳文化に関するアーカイブのデザイン、理論、使い勝手の良さについて検討に検討を重ねた。乳文化データは、乳加工体系、乳食文化、景観・牧畜の3つのカテゴリーに分類しアーカイブ構築することにし、使い勝手の良さを追求するために地図を検索のためのプラットホームに採用した。また、これまでに蓄積した乳文化に関するデータについては、H20年度においては、モンゴル、シリア、フランスの事例をアーカイブ上に掲載した。H21年度も引き続き、アーカイブに掲載する事例数を増やしていく作業を継続するとともに、より使い勝手の良いシステムに開発していく予定である。
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