研究課題/領域番号 |
20401046
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
宮脇 幸生 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (60174223)
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研究分担者 |
石原 美奈子 南山大学, 人文学部, 准教授 (20329741)
田川 玄 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (70364106)
藤本 武 人間環境大学, 人間環境学部, 准教授 (20351190)
増田 研 長崎大学, 環境学部, 准教授 (20311251)
松村 圭一郎 京都大学, 人間・環境学研究科, 助教 (40402747)
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キーワード | 開発 / 国家 / エチオピア / 南部諸民族州 / オロミア州 |
研究概要 |
研究会では、ケニアにおける女子割礼廃絶の取り組みについての報告、南部諸民族州における被差別集団の権利獲得運動についての報告、エチオピア・オロミア州におけるスポーツ振興の実態報告、オロミア州における宗教集団の活動についての報告、南部諸民族州における商業的農場経営と周辺農牧民への影響についての研究報告が行われた。フィールドワークでは、研究分担者である松田は、2009年8月6日から8月21まで、エチオピア北部ラリベラにおいて、コミュニティを基盤とした観光事業の取り組みについて調査を行った。商業ベースによる観光開発を利用しつつ、それを住民の生活向上に結びつけようとする動きがあることがわかった。研究協力者である松波は、2009年11月2日から2010年3月2目までの4カ月間、エチオピア東ショア地方のボリ村を主な拠点として、宗教集会での対話の記録と分析、並びに、村周辺での世帯調査を実施し、当地の人々の宗教生活と社会生活のあり方を考察する上で基礎となる一次資料を作成した。山森は、2009年6月30目から2010年1月29日までの7カ月間、エチオピア国オロミア州アルシ県で主に陸上競技者を対象に調査を行った。エチオピア陸上の制度と地域における陸上競技の取り組み方を明らかにすることができた。吉田は、南部諸民族州カファ地方とシェカ地方で、マンジョの請願活動に関する現状、年齢・性別・世代別の参加状況と意識の相違、政府見解に着目し聞き取り調査を実施した。また、マンジョをはじめとした被差別民に対する政策やNGOの活動についても調査を実施し、そこからエチオピアの現政権における被差別民の政治的位置づけについて明らかにした。
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