平成22年度は本プロジェクトの最終年度である。従って、海外共同研究者と日本の共同研究者は本研究に関して、研究結果を集中的に発表した。2009年11月13日~14日まで二日間を渡って、「中国の民営金融機関と融資システムに関する」(本研究の中間発表会)国際シンポジウムを開催した。日本の連携研究者と海外研究協力者は今までの研究を発表したが、その発表内容を整理して、2010年6月に日中社会学会学会誌「21世紀東アジア社会学」(六本論文)で公表されました。 本プロジェクトは中国の東北地域(吉林省)、河北地域に対して調査を行った。以上の調査と通して、中国の地域間の民間貸借の習慣と経済文化の差異に非常に大きいである。経済発展地域の民間貸借は合理的に行っていることが多い、金額も多き、このような貸借は営利のために動いている。逆に、経済発展が遅れている地域は伝統的な経済文化の影響を受け、非合理的に動いている。勿論、金額も少ない、このような貸借は家庭生活の面に使うことが多いことを明らかになっている。 代表者陳捷は積極的に今までの研究を海外で発表し、その内容について「暖昧的中国経済文化和経済発展的関係」(中国語)をテーマにする論文を公表した。 本プロジェクトの研究を通して、今日、中国の経済発展に対して、非常に大きな影響、或いは役割は単に経済政策、国有経済だけではなく、民営、私営経済の力は相当的に大きいことを明らかになった。その中には、中国の経済文化に従って、民間に存在している経済行為の習慣がかなり存在し、活躍していることも究明した。
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