研究課題/領域番号 |
20402002
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
北川 秀樹 龍谷大学, 法学部, 教授 (60360252)
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研究分担者 |
森 晶寿 京都大学, 大学院・地球環境学堂, 准教授 (30293814)
小長谷 有紀 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 教授 (30188750)
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キーワード | 環境政策 / 中国地方政府 / 法執行 / 環境ガバナンス |
研究概要 |
研究代表者・北川秀樹は、上海交通大学・王曦教授と共同で、9月に上海華東政法大学において「地方政府(自治体)の法執行」をテーマに日中の研究者、実務家30数名の参加を得てワークショップを開催した。同ワークショップでは、環境法の執行、環境汚染規制、環境手続法、環境問題発生の制度上の原因、環境NGOの役割などについて、中国側研究者から報告を受け、日本との比較も行いながら意見交換し、その特質について把握、法政策執行上の課題について知見を得た。研究分担者・森晶壽は、同ワークショップにおいて日本の環境汚染対策と循環経済の経験を報告するとともに,青島市の循環経済の進展とその要因に関する研究を進めた。ワークショップには研究協力者・櫻井次郎(名古屋大学)および王燕(龍谷大学法学研究科院生)も参加し、議論に加わった。研究分担者・小長谷有紀は、中国側研究者を通じ生態移民政策の行われている内蒙古自治区新巴璽虎右旗地域における実態と課題について調査するとともに、5月に北京、11月に上海において文献調査や意見交換を行った。 また、北川、森は9月に湖北省武漢市、山東省済南市、3月に深〓市各政府の環境保護部門を訪問し、特色ある法政策の制定状況について説明を受け、執行の実態、課題を把握した。研究協力者・谷垣岳人は、9月に陜西省南部の秦嶺山脈に位置する自然保護区を訪問し、貴重動物保護政策の実態を把握した。研究協力者・相川泰(鳥取環境大学)は、11月に中国政法大学主催で開催された「環境訴訟と環境法律支援研究会」へ参加し、環境公益訴訟、環境法廷の動向と理論について資料を収集した。このほか、北川は、北京大学・汪勁教授から環境行政担当者の法執行に関する意識調査に係る資料を入手したほか、西北大学経済管理学院・王鳳副教授と共同で西安市民に対するアンケート調査を実施し、市民の側からの環境政策に対する意識も把握した。
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